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2010年01月16日

百術は、一清に如かず・・・

雪も降り止み、どうやら寒波も峠を越したようです。

予報によると、来週の20日は、気温が10度前後まで上がるとのこと。

今年の気象はちょっと異常のようです。


昨日は、イエローハット相談役の鍵山秀三郎氏の講演を拝聴(かれこれ5.6回目となるでしょうか)。

鍵山相談役は、イエローハットの創業者で「日本を美しくする会」を創唱された方であります。

創業以来続けている「掃除」に多くの人々が共鳴し、その結果全国各地に「掃除に学ぶ会」ができ掃除に学ぼうという活動が広がっています。

次は昨日の講演で印象に残った言葉です。


能力は順位をつけることができても、人間性には順位を付けることはできない。

車でたとえるといくらエンジンや車体が優れていても、ブレーキやハンドルは必要。

能力を制御する人間性が大事。

能力さえ高めればいいという今の風潮は問題。

サブプライムローンはまさにその典型。

自分が良ければそれでいいという考え。

自分をきちっとコントロールできなければならない。

「大きな努力で小さな成果」が私の人生観。

普通は「小さな努力で大きな成果」だが、そうではない。

成果がなくてもそれに絶えられるような人間にならなければならない。

願望は大きくても、意志は小さくても良い。

その意志の小ささをカバーするために、「人を喜ばせようと思う使命感」をもつこと大事。

掃除について。

「百術は、一清に如かず」

(商売が上手であるよりも、学問が出来るよりも、どのようなことよりも、心が清らかであることが大切)

だれの仕事でもない仕事を私の仕事として取り組む会社は良くなる。

街頭の掃除は他人でもなく自分でもなく誰の仕事でもないけれども、自分自身が行う所に意義がある。

無感動ほど恐ろしい病気はない。


鍵山相談役は、最後に高橋佳子氏の言葉から引用し、3つの幸せを解説。

1.もらう幸せ
2.できる幸せ
3.あげる幸せ

3の、あげる幸せが最も大切だと力説。

他人を喜ばせるという使命感こそが、自分のモチベーションを高めることに繋がるとのこと。


もう一つ印象的だったのは、次の言葉。

「全体が異常だと、正常が異常にみえる」


正しいハンドル操作やブレーキがかけれるような人間を目ざすべく、使命感をさらに明確にしなければと思った次第であります。

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