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2009年03月24日

相手に勝つのではなく、相手に感動してもらうこと・・・

感動プロデューサー平野秀典氏の著書「感動力 7つの魔法でビジネス能力をアップする!」(サンマーク出版)の中に、“日常生活の中にドラマを起こす法”という章があります。

その一部を紹介いたします。

・・・私は企業をサポートするときに、「SPP」と呼ぶやり方を行う。
シナリオのS、プロデュースのP、パフォーマンスのPの3つで「SPP」。
シナリオは、つまり脚本力。
脚本力の目的は、相手に勝つのではなく、相手に感動してもらうことが戦略との明確な違いになる。
感動というドラマを創るための脚本のコツは、「序破急」という三幕構成にある。
「序破急」とは変化を3つで展開していく方法論。
三幕とは「はじめ、中、終わり」という3段階の構成。
「序破急」は、「つかみ」と「メイン」と「クライマックス」となる。
記号で表現すると、「?」「!」「〜」の3つ。
ビジネスで使う場合は、「問題点?」と「解決策!」と「証拠提示〜」の3つをストーリーの中に取り込むと、見事に「ドラマ」が創れるようになる。
伝わるシナリオのコツは、たくさんのことを話すのではなく、伝えたいことを絞って、それについてたくさんの切り口で話すことに尽きる。
最後の「急」という結論を引き立たせるために、最初に何を言い、何を言わないかは、大切な「センス」である。
全ての目的は、お客様のラストシーンの驚き、感動を最大化するためにストーリーを創っていくことである・・・

本日のWBCでの日本の優勝は、まさにこの“日常生活の中にドラマを起こす法”を再現したかのようなメイクドラマでありました。

期待されながら不振続きのイチロー。

それでも原監督は、イチローを信じ先発起用を続け、最後の最後で、誰もが予想していなかった10回での目の覚めるような勝ち越し2塁打。

試合終了後のイチローのインタビューでは、「やはりボクは(なにか)もってますかね?(延長決勝打のときは)神が降りてきました。」と。

準決勝まで不振。決勝のここ一番で連覇を決める一振り。

まさにこの書籍に書かれているかのようなシナリオを描いたかのようなラストでありました。

昨日、我が家の次男とこうなるといいねと話していた通りの結末。

日本国中を感動の渦。

原監督の、「お前らは、本当に強い侍になったなぁ〜!」という乾杯の挨拶は最高のねぎらいの言葉。

まさに、「感動というドラマをありがとう!!」ですね。

気がつくと、株価の日経平均の今日の終値は、優勝を祝うかのように8488円と大幅続伸であります。

経済も、ぜひメイクドラマを期待したいものです・・・。

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