2008年03月14日
「私は運がいいシール」効果・・・
昨日担当スタッフとともに訪問させていただいたお客様企業(社員10前後の事業所です)の話です。
このお客様とは、私が22年前の税理士事務所開業時からご縁があった方で私自身もいろいろお世話になっている方であります。
1月訪問時に、社長より「実はみんなで協議し3月一杯で事業を終わらせることにしました。長い間本当にお世話になりました。こころから感謝しております。」
「以前、担当の○○さん(当事務所の担当スタッフです)から、“運がいいシール”をいただきいろいろなところに貼っていたんですが、全然いいことがおきないねえと職員と話していたんです。ところが、この前いろいろな事情から事業を続けるか続けないかをそろそろ結論を出さなければならないと思っていた時に、ひょんなきっかけがあって、今がやめるときだと決断しました。家族・従業員・支援いただいている友人に相談した結果、みんながこころよく同意してくれたんです」と。
「ひょんなきっかけがあったのは、あの“運がいいシール”のおかげです。」と。
ひょんなきっかけはどういう事なのかとお聞きしたところ、なるほど・・・という内容。私もそれをお聞きし、同意したところでありました。
最後の最後まで支援させていただきますよ、と言って帰ったという出来事があった事業所です。
昨日は、あれから初めての訪問。
工場内は、もののみごとに全て整理されきれいに片付いているではありませんか。
事業を終わらせることにしてからも、社員とは笑顔でいつものように仕事をされていたとのこと。
ちょうど、何十年と一緒に仕事をしてきた社員ばかりで、全員が子育ても終わりちょうどお金のかからなくなった年代だったせいもあるようです。当初から、社員に対してそこそこの中小企業退職金共済を掛けておられ、ある程度十分な退職金を社員に支給することもできるとのこと。
会社事態も、幸いに銀行債務もゼロで人様に迷惑を掛けるようなことは一切なく終了できる内容であります。
社長の顔からは、精一杯事業をやり抜いたという満足感と、これからまた新たなスタートをきるんだという前向きな気持ちがひしひしと伝わってきて、こちらもなんだかホッとした気持ちにさせられたところでありました。
社長の体からあふれる暖かい人間味に触れることができ、嬉しくなった次第でありました。
ぜひ、これからの新たなスタートにむけて頑張ってもらいたいと思ったところであります。
社長のおばあちゃんが話されたそうです。「万々歳で事業を終わることができたね・・・」と。
- by n.yamaguchi
- at 08:59
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