母方の祖父が亡くなり、昨日は告別式に参列しました。私はもうすぐ30才になりますが、幸福な事に今まで一度も身内の不幸がなく初めての経験でした。
 母の実家は昔から大工の棟梁の家系で、私は主人と今年の2月に一戸建てを新築したのですが、もちろん母の実家に依頼して、現在の棟梁である叔父さんに建ててもらいました。修業中ですが従兄弟も手伝ってくれました。祖父にしてみれば息子と孫が初めて一緒に建てた家になります。
 そんな私の家に祖父は遊びにくる事を楽しみにしていました。しかし、完成間近の頃、体調を崩し入院してしまい、結局そのまま逝ってしまいました。残念でなりませんでしたが棺の中の穏やかで少し微笑んでいる様にも見える祖父の顔が救いでした。
 和尚さんのお話で人の人生は『マラソン』というより『駅伝』であるとおっしゃっていました。祖父から親からバトンタッチされた生命を私は懸命に生きているんだと考えさせられました。
 また、母は4人兄弟なのですが兄弟力を合わせて通夜から告別式をとり行っており、そんな姿をみていると兄弟のいる有り難さを痛感させられました。私も姉と妹がいますが、もし一人っ子なら親の死を一人で受け止める自信はありません。近所の皆さんが留守番をしてくれたり、人は支え合って生きている事も感じました。
 年輩の方々からも昔の葬式の話を教えてもらったり、数多くの事を学んだ二日間でした。
 人の一生は短かいものです。先祖から貰った命に感謝し精一杯に生きたいものです。
私は入所して間もないですが今仕事がとても楽しいです。充実した毎日を送っていると思います。仕事が楽しければ人生は楽しいものだと思いました。
 祖父の死は悲しいものでしたが、明日からまた生きる力を与えられた気がします。  
                                                内 山

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