上場企業の3月決算発表が続いています。
この発表を受けて株価が動くのは当然のこと・・・。
今朝21日の日経新聞に「良い会社こうみつける」というタイトル記事が掲載されていました。
その一部を紹介します。
いい会社を見つけるためには、財務以外の非財務も大事と書かれています。
・経営者の発言、転職サイトへの従業員の書き込みといった情報・・・
・店舗に集まる人の動きや従業員の満足度といったデータを独自に分析し、その会社の実力をいち早く見定める・・・
・有価証券報告書のような公表資料も重要視つつ、経営方針の説明文などを自然言語処理で読み込み、経営者の意思を探る・・・
・工場のIoT、車両の検査、食品産地など、企業の周りには大量のデータがある。そのデータを第三者がチェックし信頼できる情報になれば、会社の健全性の判定に役立つ・・・
等々。
決算書の数値に表れない事柄が、決算数値と同様くらい大事といっても過言ではないようです。
金融機関が、中小企業の信用格付けをするために「定量分析」と「定性分析」の両方の側面から総合的に判断しているといわれています。
定量分析は決算書による財務分析。
定性分析とは、画一的な数字や点数と基にした客観的な評価ができない会社の適応力や経営力の分析。
定性分析の具体的内容は・・・
1.その企業の市場規模や市場動向などの外部環境
2.その企業の営業基盤や主要取引先、業歴、販売力、組織体制当の内部環境
3.その企業のトップの次のような経営力
・ 経営理念を明確化されているか。
・ それが社内へ周知が徹底されているか。
・ 後継者がいるのかどうか。
・ 人材教育の積極的に取り組んでいるか。
・ 社内の雰囲気がいいか。
等々
中小企業は、決算書は当然ですが、以上に決算書に現れない定性分析の評価が大事のような気がいたします。
企業は人なりという言葉も、定性分析が大事という言葉の表れではないでしょうか。
決算数値だけでなく、定性分析項目も高める努力をしたいものですね。
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