日中はまだまだ汗ばむ日が続いておりますが、朝晩は涼しく過ごしやすくなりました。虫の音も聞こえるようになり、「秋」を感じるこの頃です。
この夏は、夏休み前の小学生のように「あれもしたい」「これもしたい」と欲張ってみましたが…なかなか思い通りにはいきませんでした。残念!!
この夏一番うれしかったことは、「壁のむこうへ−自閉症の私の人生−」の著者である「スティーブン・ショア」先生の講演を聴くことができたことです。当事者の観点から「自閉症とは何か」についてお話しされました。ユーモアをまじえながらのお話は、自閉症のドラゴンの出現を忘れてしまいそうでした。
ショア先生の講演の中で特に印象に残っていることは、「よき理解者との出会い」「興味・関心・強みを生かした仕事」「強みを生かして課題に挑戦。課題は弱みではなくチャレンジできるもの」の3点です。そして、モデルになるような人として「ビルゲイツ」さんや「スピルバーグ」さんの名前を挙げていました。また、自閉症で成功する定義として「あなたが生産的で、自分の人生で満たされているなら、あなたはおそらく成功している」ということばは、決して自閉症の方に限ったことではありません。成功(または、しあわせ)は自分自身が決めるものですから…。
この夏読んだ本の中で一番感動した本は、「シーラという子」(トリイ・L・ヘイデン著)です。実は、10年くらい前に1度読んだ本なのですが、以前読んだとき以上に感動しました。「よき理解者との出会い」について考えさせられます。興味のある方はぜひお読みください。
                                        山口 幸子

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