昨夜は、第8回目の事業承継セミナーを開催。
今回は前回に引き続き「利益計画」について。
冒頭、一倉定さんの著書「一倉定の社長学」の一部を輪読。
・・・まず第一に記入するのは、経常利益の目標である。・・・いくらが妥当であるか、というようなことを考えるのは全くの無駄である。利益目標の妥当性を判定する科学的基準など、全くないからである。あるのは、社長ただ一人の意思である。それは会社を存続させなければならないという、社長の社会的責任から発する決意であって、他の何物でもないのである。その決意に基づいて利益目標を達成するには、どのような数字を手に入れなければならないか、ということを明らかにするのが利益計画なのである。
S社でお手伝いした時のことである。組み上がった利益計画の数字をみた営業担当役員が、「一倉さん、こんな、出来もしない数字を並べても、全く意味ありませんよ」という反論である。このような反論は、正論に見えて、実は全くの誤った考え方である。私は、「あなたは勘違いしていませんか。ここにあげた数字は、実現可能だとか不可能だとかという数字ではない。“会社を存続させるために、社長の意図する利益を上げるためには、こういう数字を実現しなければならない”という数字なのだ。もしも、この数字が実現できなければ、あなたの会社は潰れるかもしれない。つぶれないまでも、“危ない会社”になりさがってしまうのだ。この数字は、できるとか、できないとかではなくて、どうしても手に入れなければならない数字である。この数字をどうやって実現するかを、これから考えるのだ」ときめつけなければならなかった。このように、利益計画とは、社長の決意を表すものなのである。そして、その根本が経常利益目標である。・・・経常利益目標が決まったら、あとは次々と逆算していく・・・。
この輪読の後、具体的な利益計画の策定実習に・・・。
費用を変動費と固定費に分類した変動損益計算書をもとに、
① 損益分岐点の計算
② 目標利益を得る売上高の計算
③ 販売価格が増減する場合の損益分岐点の計算
④ 販売数量が増減する場合の損益分岐点の計算
⑤ 変動費が増減する場合の損益分岐点の計算
⑥ 固定費が増減する場合の損益分岐点の計算
⑦ 上記項目が変動する場合の必要売上高・損益分岐点の計算
⑧ 多品種製品の利益計画
を実際にシミュレーションを各人から計算していただいたところです。
せっかくなので、次回までの宿題も提出。
実際に、自社の短期・中期利益計画策定を可能ならしめるための研修とさせていただいた次第であります。
次回は、7月15日であります。
乞うご期待!!

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