先日、都内で私鉄に(小田急線)乗ってるときの出来事です。
結構空席があったので、長いすの隅に腰掛けていたところ、隣に年配の女性の2人が座られて、何か話を始めたのが漏れ聞こえてきた次第。
親しい60歳半ば前後の方だったようですが、1人の女性がその友達風の女性に「三方良しという言葉、知ってる?売り手良し、買い手良し、それからもう一つなんだったけ、もう一つ何々良しという意味なんだけど。まあ、1つでなく3つすべていいという言葉のようなんだけど・・・なんとなくわかるかな!」と、いう会話です。
三方よしは、「3」は、「売り手」「買い手」「世間」。
現在の滋賀県にあたる近江に本店を置き、江戸時代から明治時代にわたって日本各地で活躍していた近江商人が大切にしていた考え。
信頼を得るために、売り手と買い手がともに満足し、さらに社会貢献もできるのが良い商売であると考えのようです。
自分たちの利益ばかりを考えるのではなく、ただ人のためになることを・・・。
その信頼は、やがて彼らに大きな利益をもたらすことに・・・。
その結果貯まった利益を、今度は学校の建設や橋の建設に無償で使っていき、社会貢献にも大きく貢献したのだとか。
当社の経営理念にこの三方良し・・・を取り入れさせていただいています。
本当に大好きで、大事にしたい言葉ですね。
近江商人には、この「三方よし」以外にもいくつかの教訓を掲げていたようで、 近江商人の商売十訓というあものがあとのこと。
1.商売は世の為、人の為の奉仕にして、利益はその当然の報酬なり
2.店の大小よりも場所の良否、場所の良否よりも品の如何
3.売る前のお世辞より売った後の奉仕、これこそ永遠の客をつくる
4.資金の少なきを憂うなかれ、信用の足らざるを憂うべし
5.無理に売るな、客の好むものも売るな、客の為になるものを売れ
6.良きものを売るは善なり、良き品を広告して多く売ることはさらに善なり
7.紙一枚でも景品はお客を喜ばせる、つけてあげるもののないとき笑顔を景品にせよ
8.正札を守れ、値引きは却って気持ちを悪くするくらいが落ちだ
9.今日の損益を常に考えよ、今日の損益を明らかにしないでは、寝につかぬ習慣にせよ
10.商売には好況、不況はない、いずれにしても儲けねばならぬ
大いに、意識したいものですね。
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