次は、フロリダのディズニーワールドでの一コマ。

80歳くらいの小柄なアメリカ人夫婦が、アクセサリーのショーケースをのぞき込んでいました。

ミッキーのTシャツを着た2人は、指輪を付けたり外したりしてはしゃいで、絵に描いたような仲むつまじい夫婦でした。

奥様が真珠のネックレスを選んだところで、「よくお似合いですね。記念日か何かですか?」と話しかけてみたのです。

すると、旦那様がにっこり笑って言いました。

「これを買ってやるのに50年かかったんだ」

老夫婦は、若い頃小さなレストランを経営していたそうです。

「小さなレストランでね、女房がアップルパイを焼くと村中から人が集まってきたもんだよ。

『これを食べないと1日が始まらないんだ』

とか言いながらパイを買って仕事にいくみんなの笑い声が好きでね。」

しかしあるとき、火事でお店が全焼してしまったそうです。

財産はすべて燃え尽き、その心労から子供を身ごもっていた奥様も流産してしまったと言います。

本当に何もかも失い、1日1日をなんとかしのぐような生活。

「何度死のうと思ったことか。でもね、ふとテレビを見ていたらディズニーのコマーシャルが流れたんだよ。『ここに来れば、幸せになれる』って。

だからそこから必死で働いて・・・それで、今日ようやくここにこれたんだ。

 

---------火事が起こる前、女房が俺に言ってね。

 

『お金がたまったら、真珠のネックレスがほしい』って。

だから、ディズニーに来たら絶対に真珠のネックレスを買おうと思っていたんだよ。」

旦那様は笑いながら話してくれました。

奥様はじっと目を閉じ、ネックレスに手をあてながらその話を聞いていました。

そうして、口を開いたのです。

「私は十分幸せでしたよ。

50年間、一度だって後悔したことはありません。子供ができなかったけど、手も顔もしみだらけだけど。

でも、このネックレスに触っていると若い頃に戻ったような気分になれるの。

本当に、あなたと一緒にこれて良かった。」

私たちスタッフは2人に感謝の気持ちを何とかして伝えたいと思い、ネックレスを包装した袋にメッセージを書きました。

「お2人がお気に召した指輪は、次にいらっしゃるまで孫のミッキーがあずかっておきます。

また元氣でいらして、物語の続きを教えてくださることを心待ちにしています。」

それまで穏やかに話していた旦那様は、わっと興奮した様子で、「なんだ、まだ夢はまだ終わってなかったのか!ここがゴールだと思ってきたけど、まだ俺たちはこれから夢を見ることが出来るんだ!」

旦那様は何度も繰り返し「ありがとう」と言って、来たときと同じように、奥様と手をつないで帰っていかれました。

上記は、フロリダのディズニーでそのスタッフが経験した偽りのない話だそうです。

昨日頂いた、とある案内文書のメールの中に書かれていた文章です。

これがリピート率95%をあげる理由のひとつですよね。

本当に、感動です!!!!!

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