2001/1/31(水)

日経新聞に元旦から連載されている、アサヒビールの樋口廣太郎氏の『私の履歴書』も本日の30回目で最後となりました。大変おもしろく読むことができました。

本日の記載の中で、樋口氏は明るい未来をひらくために私たち一人一人が努力しなければならない。そのためには3つの重要なことがあると次のように述べています。

  まず「オリジナリティ」。これからは個性・独創性が不可欠であり  それは自分で考えることから生まれる。

  もう一つは、「情報」の扱い方がカギになる。情報という字は、  「情けに報いる」と書く。確かな情報を得るためには心のつなが  ったよい友達をたくさん持つことが肝心である。互いに鮮度の  高い情報を交換できるネットワーク作りが大事だ。

   最後に「夢」が必要だ。夢や希望がなければ意欲はわかな  い。夢が国民のエネルギーになり、国の発展の原動力になると  思う。

また、「すんだことはくよくよしない。未来は神にまかせる。」というゲーテの言葉を胸に前向きに生きたいと締めくくっています。

もう一つ、印象に残った言葉、「チャンスは貯金できない。」です。思い立ったが吉日である、と。大変印象的でありました。

明日から2月。新たな気分で・・・・・・・・・・・・・・。

2001/1/30(火)

早くも明日で1月が終わり。13年も、残すところ11ヶ月となりますね。

13年度税制改正予定の中の一つに、住宅取得控除があります。

その内容は次の通りです。

15年適用のローン控除が、縮小されたうえで延長されることになりました。これまで年末借入残高5000万円以下の部分について15年間に渡り、当初6年間が1%、次の5年間が0.75%、残りの4年間か゛0.5%の控除率でしたが、新制度では控除期間が10年間に短縮されたうえで、控除率が一律1%。

控除期間が15年から10年ということのため、駆け込み取得が多いようですが、必ずしも従来が得とは限りません。当初10年間の控除率を比較すると、新制度では一律1%であるのに対して、従来のケースでは7年目以降が0.75%。

したがって、ローンの契約期間が15年以下と短いケースでは、新制度の方が有利になるケースも出てくるようですね。ご注意を。

2001/1/29(月)

昨日届いた日経ビジネス誌、1月29日号で『1万人アフターサービス調査。好かれる会社、嫌われる会社』という特集を掲載していました。

一部を紹介すると、一戸建て部門でのプラス影響度bPは、住友林業 bQは、旭化成 bRは、積水ハウスの順。

2位の旭化成は「いつでも点検員が地域を巡回していますから、呼び出されれば30分以内でお客様のお宅へかけつけられます。たぶんセコムより早いですよ。」と。業界他社が完全に負けたと認めるほどの旭化成のアフターサービスだとか。

ちなみにマイナス影響度bPは、ミサワホームとなっています。

自動車部門でのプラス影響度bPは、ホンダ 。実は、つい先日、本田技研狭山工場に1日2000台のフル生産中の生産ライン見学に行って感動を体感してきたばかりのあのホンダでした。

これらの分かれ目は、買った後の安心感。

消費者は値段の安さや機能の高さだけでは満足せず、「買った後の安心感」まで求め始めている。アフターサービスを地道に充実させることが、買い替え需要の取り込みが必須なこの時代を生きていくポイントと締めくくっていました。

みなさん、どう考えますか。

2001/1/28(日)

いよいよ、確定申告時期到来。

数日前にある女性から電話があり、実は昨年の確定申告の際にお世話になった者とのこと。

よく聞いてみると、昨年の税務署での税理士会無料相談会で、私か゛対応し、思いもかけずに多額の税金が還付となり、信じられないような気分で大喜びで帰られた主婦からでありました。その数日後、菓子折りが宅配便で届き、事務所のみんなでありがたくいただいたことがあったなあと、ようやく思い出したのでありました。そのときの内容は次の通りです。

その方はご主人の住宅取得控除の還付の相談で、資料一式を持ってこられたのを見せていただいたところ、控除できる税額は20万円前後にもかかわらず、源泉徴収税額票に記載されている納付済みの税額は5万円前後。納めている税額の範囲でしか還付はできない旨を説明。もしやと思い、ちなみに奥さんの収入はありますかとの問いに、共稼ぎで350万円前後の給与収入があるとか。その源泉徴収票を持ってきていただれればと言ったところ、午後一番に再度おいで頂き早速拝見。案の定、奥さんは税額の納付あり。そこで、一言提案。このまま申告すればご主人の税金5万円前後だけの還付で終わり。しかし、ご主人から控除している扶養控除をはずし、住宅取得控除を目一杯使えば同じようにご主人が払っているすべての税金5万円前後が還付され、さらにそのはずした扶養控除を奥さんの方に付け替えることにより奥さんが納めた税金のうち10万円前後の税金がさらに返りますね、と説明。そんなことができるのですか、と本人は半信半疑。するしないはあなたの自由ですが扶養家族の付け替えは3月15日までしかできないと一言。一瞬考えてから、できるのであれば是非といわれその場でご主人の還付申告と奥さんの還付申告の作成指導をしてあげたのでありました。税務職員が対応していればそこまでは言わなかったのではと内心思いつつ。

1ヶ月後に本当に還付になりましたと、お礼の電話があった次第です。知らない方からみればそんなことができるのかと思うかもしれませんが当たり前のことですよね。喜んでいただいてこちらもいい気分に。

というこで、今年も是非見てもらいたいという電話でありました。二つ返事でどうぞファックスででもお送りいただれればいつでもと、回答したのはいうまでもありません。うれしい1日でありました。

今日(28日)の日経新聞9ページに『 確定申告到来、年末調整の忘れ物点検 』という記事が載っていました。「 離婚して子供を引き取ったのに、寡婦または寡夫控除を申告するのを忘れた。」「 扶養家族に障害者や介護を要する者がいるのに、障害者控除あるいは障害者特別控除を申告するのを忘れた。」等々の際には確定申告を、という紹介記事です。ぜひ、ご一読を!

2001/1/27(土)

来月初旬に、当事務所の経営方針発表会を開催すべく経営方針書を鋭意作成中の今日この頃であります。

毎朝礼時に、その日の朝礼当番の<所是・・・・>というかけ声で『企業の永続・発展を願い共に考え行動を!』と唱和しています。

スタッフ全員の声が、ピタッとそろったときの気持ちのいいことはいうまでもありません。

所長である私が、事務所の戦略をはっきりさせないとスタッフの行動は替わらないと痛感しております。我が事務所で支援できることをスタッフとしっかり共有しておくことがもっとも重要だと考えております。

お客様を訪問した際に、何を情報収集すればよいのか、何を提案すればよいのかを明確にし、サービスとしてのお客様満足度を高めていくことが大切であると。

「お客様の初期的な期待」→「当たり前の期待」→「付加価値の期待」→「パートナー的期待」をめざして。

発表会が楽しみです。

2001/1/26(金)

13年度の税制改正の大きな目玉が、60万円の贈与税基礎控除が110万円に引き上げされることです。

それに伴い、住宅資金を子供や孫に贈与できる住宅取得資金贈与の特例も拡充され、300万円の非課枠から550万円に拡大されることになります。

もし、夫婦別個にそれぞれ親(祖父母からでも可)からこの特例による贈与を800万円ずつもらった場合(計1,600万円の贈与)を考えると次のとおりとなります。

○単純贈与の場合は、1人176万円×2人で352万円の税負担

○改正前の住宅取得資金の特例を適用すると、1人50万円×2人で100万円の税負担

○改正される住宅資金の特例を適用すると、1人25万円×2人で50万円の税負担

ということになります。

単純贈与に比べ302万円改正前の特例に比べ50万円も節税ができることになります。

相続対策も視野に入れてこれらも使わない手はないと思います。

なお、平成10年にこの特例を申請した件数は4万を越えたとのこと。

ちなみに、今回の改正は3月の国会で成立する見通しで今年1月1日に遡って適用される予定です。

2001/1/25(木)

日本経済新聞社が24日まとめた今世紀初の 『社長100人アンケート』 が、本日の日経新聞・日経産業新聞に掲載されています。

社員に対しては、「素早く変革に挑戦してほしい・・・・・・。」

環境が激変する中で、スピードと変革こそが勝ち残りの道と考えているようです。

ただ、36.2%が資金使途の第一に 「債務返済」 を掲げ、57.7%が 「従業員の削減」 を考えているなど構造改革もまだまだ続いていることがうかがえます。

限られたヒト・モノ・カネという経営資源を有効活用して、競争力をたかめようとする姿が浮き彫りになっています。

さらに経営環境が厳しい企業のトップは、社員に対して 「過去との決別」(流通) や 「危機感」(化学メーカー) 、「考え方のリストラ」(建設会社) 、変わったところでは、個人の能力を生かして、組織や社会の発展に寄与する意味の 「活私考公」(食品メーカー)や 「一級品主義」(素材産業) がありますが、全体的に社是社訓のような精神的な言葉は少なく、俊敏な経営を意識した実利的なキーワードが大半だったとコメントしています。

私自身、とにかく躊躇せず思い立ったら即実行が、生き残りの鍵だと痛感したと共に、行動するぞという決意です。

ちなみに当事務所の平成13年のテーマは、『更なるスピードと、更なる信頼』です。

2001/1/24(水)

日経新聞、最終ページの『私の履歴書』は、今月、アサヒビールの樋口廣太郎氏の連載です。21世紀の1月元旦から31日までの記念すべきトップバッターです。

住友銀行副頭取から、アサヒビール社長として赴き、あのスーパードライの大ヒットをつくりあげたというのは、有名な話ですね。

アサヒへは以前3人もが社長としてきており、また、銀行からの社長ということで当然歓迎されるすべもない。畑違いの人間に何ができるのかと。というような中での、スーパードライのヒット。

このスーパードライの誕生の裏には、樋口社長が当時業界ダントツのキリンビールの小西社長に「ところでキリンさんは、どうしてこんなにうまくいったのですか。」という問いに対する答えを、忠実に行動したからだとわかり、さすがと感嘆。(8日掲載分より)

競争相手からヒントを直にもらうという謙虚さはすごい。

今日(24日)の掲載分には、ある大学病院で、ガンと診断され抗ガン剤まで打たれていたとき、他の病院へ行ったら、誤診でそれは良性のポリープだったことがわかったとか。

それ以来、堀田頭取からは「今後、1つの病院と、1人の担当医だけの診断で決めるな。」という言葉をいただいたとのこと。なるぼど、その通りと痛感。

当事務所のお客様への指導は、果たしてどうなのか・・・・・・・。

自信を持って、お客様の立場を我が身ととらえて、どうあるべきかを常にスタッフ一同心がけて行動し続けるという信念を再確認した次第です。

ところで昨日の宿題は、いかがだったでしょうか。14,580万円が正解です。月商の1.62倍ですね。

2001/1/23(火)

昨日は、1日中ホテル新潟で、TKC生涯研修の受講。日常の資金管理の手法について、ケーススタディを踏まえての中身の濃い研修でした。

その一部を紹介します。

『運転資金の増減要素と必要資金』というテーマで、次のケーススタディを考えてください。

以下の条件で事業を行う際の、必要運転資金はいくらになるでしょう。

【1】平均月商売上      9,000万円

【2】標準仕入原価率         80%

【3】標準在庫日数          45日

【4】標準回収率           70%(翌月現金回収とします)

【5】標準支払率           90%(翌月現金支払とします)

さあ、いくらでしょうか。ヒントは平均月商の2倍以下で1.5倍以上ですょ。

2001/1/22(月)

本日の日経産業新聞に『進化するアメーバ経営』とし、京セラが紹介されていました。

1959年に稲盛和夫現名誉会長ら8人の有志が創業した京セラは、半導体パッケージから電子部品、携帯電話サービスへと次々と拡大してきており、2001年3月期の連結売上高は1兆円を超えるとか。

京セラ本社の経営管理本部には、なんと、なんと、毎月5日までに国内外すべての工場・営業所・グループ会社から前月の製品ごとの受注と利益額が電送されてくると書かれてあります。

『売上高から原材料などの諸経費を差し引いた数字を就業時間でわり算し、1時間あたりの生産性を算出している。』

これが、アメーバ経営ということでしょうか。

『時間生産性で現金収支管理』。

われわれ中小零細企業も、ぜひ、ぜひ、見習いたいものですね。

2001/1/21(日)

国が運営する個人事業主及び中小企業役員のための退職金制度・・・・・・いわゆる『小規模企業共済』。

当事務所は、現在この共済制度の加入促進キャンペーン鋭意実施中です。

この共済は、月額1,000円〜70,000円の範囲内で掛金を選択し、これを毎月積み立てることにより、将来廃業または役員を退任等した場合に、退職金としての共済金が国から支払われるものです。

仮に月々20,000円を10年間掛け続けて個人事業を廃業した場合には、支払った掛金累計は2,400,000円ですが、支払いを受ける共済金は2,860,000円となり、約1.2倍となって戻る計算となり大変有利です。

一番のメリットは、毎月の掛金が税金の計算上なんと全額所得から控除されるということです。

仮に、月々20,000円を掛けると年間240,000円となり、この全額が所得から控除され、課税所得金額が1,000万円の人は、所得税・住民税合わせて103,200円の減税となります。すなわち、240,000円貯金して103,000円の戻しということは、136,800円(240,000円−103,200円)の負担で、240,000円の貯金が可能ということになります。月額最高70,000円の場合は、840,000円の所得控除で361,200円の減税、すなわち478,800円の負担で840,000円の貯金が可能ということになります。

こんなメリットのぜひぜひご検討を。

当事務所もこの『小規模企業共済』の取り扱い窓口となっておりますので、お問い合わせいただければ幸いです。

節税額のシュミレーション実施中です・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

2001/1/20(土)

今日は大寒、これからが寒さも本番です。

さて、当事務所主催による経営セミナー『目標経営の立て方とその具体的実践手法』を来月2月14日をかわきりに、2ヶ月に1回のペースで計6回開催することに決定いたしました(会場は加茂市)。

定員は先着10社で、東京からの講師を囲んでの双方向ディスカッション方式により進行し、21世紀を生き残るための黒字経営の基礎確立をめざすためには、具体的には何をどうやったらいいのかを身近な事例をまじえて実施いたします。

勝ち残る企業となるか、それとも消え去っていく企業となるかは、不景気のせいではなく経営者自身の勝ち残ろうという思いと、その実践する決断しかありません。

ふるってご参加を・・・・・・・・・・・・・・・・・。

2001/1/19(金)

中小企業金融安定化特別保証制度に対する加茂市の第5次支援が18日から開始すると発表されました。同制度が、今年3月末で終わるが、期間が残っているうちに有利なこの制度を利用できるようにしたものとか。

金利1.8%で、保証料は加茂市が全額負担となっており、中小企業の支援には大変ありがたい制度ですが、はたしてどれだけの企業が、更なる追加枠の利用ができるのかとふと考えてしまうところです。

金融支援はあくまでも借金、返済余力のないものが仮に借りられても返済は不可能。

できれば、行政からは金融面だけでなく、もっと根本的な支援(たとえば、経営改善指導を受けた場合の指導料全額補助制度とか)施策をいただければと思う今日この頃であります。

2001/1/18(木)

『第一製薬が発明報奨最高5000万円』という見出しで、本日の新聞記事として紹介されていました。企業業績に貢献した発明の研究者に対しての新制度とか。

内容は年間100億円以上の売り上げがあった製品の発明者が対象で100億円の製品発明者は年間100万円、1000億円以上で最高1000万円。 ということは、売り上げに対して1万分の1の報奨金となるわけで、そんなに高くはないのではという感想?

なお、製品の売上に応じて5年間にわたって支払われるため、最高は5000万円という計算になるそうです。

話は変わりますが、企業が毎月決算し、予算利益を上回った場合にはその利益の1/3を社員に還元するという『メリット・システム』で成功したという事例が隣の三条市にあると聞きました。

企業経営において、いかに社員にやる気を奮起させるかが企業の目標達成を左右するといえる事例で、勝ち残るためには、゛ぜひやらなければならないことの一つではと考える今日この頃です。

2001/1/17(水)

本日の新聞記事に新BIS規制案が報じられておりました。2004年度見直し基準の適用開始予定とのことですが、銀行の融資選別がますます加速し、信用力の劣る企業への更なる貸し渋りにつながるという危惧の念で一杯です。

中小零細企業向け融資には、一定の例外措置をぜひ設けてもらいたいものです。

2001/1/16(火)

昨日は月岡温泉華鳳でのTKC主催の一泊研修会があり朝帰路に着いたところです。どこまでお客様のために真剣に考えてサービスを提供できるかという、いい気づきとなった次第です。

自分にとって妥協せずどんどん提案していかなければならないと思った次第です。

2001/1/15(月)

数年ぶりの大雪で業務への影響も大きいのでは。

しかし、冬は冬らしく、夏は夏らしくあった方が景気への影響はプラスになるのでは。

2001/1/13(土)

【やり方ではなく、やることを決める】

一昨日(1月11日1時11分開始)、株式会社武蔵野の小山社長の講演を東京にて聴く機会に恵まれました。

その中で、小山社長は、経営方針書の必要性を力説され、経営方針書を作成する本当の意味は、社長の姿勢をしめすものであって、社員の姿勢ではない。社長が社員に協力を求めるためのツールであると。その中で、やり方を決めるのではなく、やることを決める。その決める事項は、正しい決定でなくともよい。後で間違いに気づけば、その時点で変えればよく、まずやることを決定することが大事であると。

鋭いポイントを披露いただき、心改まる思いで企業経営の真髄を学んだ一日でした。

そんな思いで新幹線で移動中の車内に、タイミング良くお客様(B専務)から電話連絡が入り、以前当事務所で経営計画作成研修会で使った経営計画策定のフォーマットを至急送ってほしいという内容の連絡が入り、B専務が計画書の作成を本気でやる気になったんだなと一人喜んだ次第です。