2003/ 9/30(火)晴れ
『相手は外国人!?』
30歳代の中堅社員が、20歳代の若手社員とうまく向き合えない1つの原因は「相手は自分と同様話せば分かる」という思いこみとか。それより「相手は外国人」と思った方がいいそうです。
この世代間に適用するシンプルな原則を「7つのセオリー」としてまとめている「格闘するコーチング」内に掲載されている一部です。
@プロセスを楽しむくらいの余裕を持て
Aコミュニケーションは「マーケティング」
B気持ちいい言葉しか返ってこない時は失敗
C相手を「お客様」と考えて冷静に
D「話し方」「ボディランゲージ」が印象を左右
E相手のいい分を否定せず十分語らせよ
F信頼感を考え、自己矛盾に気づかせよ
まずは、相手の目線に立つと言うことであります。
以上、本日の日経産業新聞からでありました。
平成15年度も今日30日で半分が終了。残りはあと半分。残りをいかに充実した時間とするかですね。
2003/ 9/29(月)曇り
『税務調査は無料の監査』
おとといこのコーナーで書いた図書「先着順採用、会議自由参加で世界一の小企業をつくった」が昨日届き、早速目を通した次第です。
その中で、著者の松浦社長は、「私たちは常に世界の大企業が求める基軸技術の開発に命をかけています。世界で一つ、世界で一番。これが、全国の部品メーカーがしのぎを削るテーマです。私たちは技術と品質で、世界を相手に競争しています。競争の種目は品質と技術開発。価格や規模の拡大、品揃えは競争種目ではありません。」とコンセプトを明確にされております。
これらは日本の中小企業でなければ作ることのできないものとも断言しております。
社名の樹研工業の樹は樹脂の樹、つまりプラスチックの意味、そして研は研究からとった一字だそうです。
無駄なルールはいらないという考えのもと、出勤簿というものも、創業以来つけたことがないとか。
この書籍の後半のところで、「税務調査は最高の会計監査。助言も与えてくれる」と述べています。
・・・上場企業は監査法人による会計監査があり、多額な費用を支出しているが、中小企業には、監査法人による会計監査は要求されていない。税務調査は最高の会計監査。そしてすべて無料。求めれば惜しまず助言もしてくれる。・・・
そのため、税務調査の翌年以降は必ず利益率が上昇するそうであります。
いずれにしても高い目標と合理的な考え方、それにすばらしいプラス思考の持ち主ですね。
2003/ 9/28(日)曇り
『素直さ』
次はある方のコメントです。
誰でも素晴らしい潜在能力を持っていると言われていますが、確かに人は「きっかけ」をつかめば従来とは見違えるような能力を発揮する場合があります。しかしそれは極めて稀なケース。今まで眠っていた潜在能力を発揮できるようになるためには、@その者自身に「今 までの自分を絶対に変えてみせる」という「強い覚悟」とAその者自身が「素直」であることが条件が必要不可欠と考えます。
これらの前提にはB「良いコーチ(指導者)」あってのことでありますが。
2.3日前に参加したあるセミナーで感じたことです。
講師がこうあるべき、こうすべきという話をとした後で、ある受講者に質問をしたところ、あなた(講師)は実際にしてみないで何がわかる的な態度をとっている場面がありました。この受講者はこの講師は何を教えてくれるんだ的な消極的態度で参加していた感がありました。仮に上記の@がもちあわせていたとしてもAが伴っていないケースでありました。その後、講師と受講生との関係が険悪な雰囲気になりましたが、このセミナーが終わるまでには、良好な関係に改善したのは言うまでもありません。
講師のk先生の熱意が伝わったからでありました。
2003/ 9/27(土)曇り
『先着順採用・・・』
世界最小(百万分の一グラム)の歯車の製造技術を持つ会社、樹研工業(極小精密部品の国内トップメーカー)の松浦元男氏が書かれた「先着順採用、会議自由参加で世界一の小企業をつくった」という書籍が注目を集めていると雑誌に紹介されていました。
脱サラ後同社を設立した著者である松浦氏は、従来の人事制度、労務管理を無視した経営を貫いているそうであります。
たとえば採用は先着順で無試験、学歴、国籍、性別は問わない、タイムカードはなく、残業は申告制、そして定年制もないとか。
同じフィルターで選ばれた人間は同じような中身と喝破する松浦氏は、「社長の役目は、若者にチャンスとモチベーションを与えること」と言い切り、「無印」の人材を一流に育てつつ、世界的技術を生み出してきた同社の秘密がこの本に明かされていると紹介されております。
今ほど、ネットでこの本を発注した次第です。
2003/ 9/26(金)曇り
『TKC戦略者ローン』
東京三菱銀行のTKC戦略者経営ローンの融資条件が大幅に見直され、貸し出し最高額が5000万円、最優遇金利1.5%、最長返済期間も5年となりました。当然、従来通り、無担保・第三者保証なしであります。
TKCの財務データの信憑性・正確性を高く評価いただいた結果であります。
全体の資金計画の中での1つの調達先として有効活用したいものですね。
当事務所ではすでに数件のお客様から東京三菱のTKC戦略者経営ローンをご利用いただいております。
今朝、また、大きな地震が北海道で発生しました。日頃の備えの重要性を感じた次第です。
今朝のニュースで、ジャイアンツの原監督の辞任を伝えていますが、残念であります。
2003/ 9/25(木)曇り
『企業格付け引き上げ・金利引き下げ術』
昨日は、スタッフとともに6名で、上越市へ研修に・・・。
テーマは「企業格付け引き上げ・金利引き下げ術」。
格付けとは、顧客差別。格付けによって、取引先審査が統一化され、均一化される訳ですから金融機関から融資を受ける企業にとっては、格付けアップは究極の命題ということになります。
それでは、この格付けをアップするための方法は・・・。
@定量的項目の配点引き上げ
・自己資本額の増額
・有利子負債の圧縮
・負債資本合計である総資産の圧縮
・営業利益の増額など
A定性的項目の配点引き上げ
・強みを箇条書きにして銀行にアピールなど
講師の先生は、いずれにしても物言う経営者(強み・長所をはっきり言える)となり、中長期計画を策定することと結論づけておられました。
格付けの低さを理由に、12月から金利が一斉にアップされることが予想されます。
意識して格付けアップを目指しましょう。それがひいては企業の永続発展につながるわけですから。
2003/ 9/24(水)曇り
『じんざい』
日経ビジネス9月22日号はヤマト運輸特集。
その中で、ヤマト運輸烏山センターに次のような内容の横断幕が紹介されています。
あなたはヤマトの中でどの人だと思いますか?どの社員になりたいですか?
人財 何でも出来、宝となる人
人材 働きのある、役に立つ人
人在 何もせず、居るだけの人
人罪 居るだけで 罪になる人
出勤するとまず最初に目に飛び込んでくるそうであります。烏山北口センター長は「絶対に黒字にする」という気迫が漂っているとか。その気迫が全員に伝わっているそうであります。
2003/ 9/23(火)快晴
『おはぎを食べながら』
昨日昼頃、市内商店街中心部で、火災が発生。火事の恐ろしさを改めて感じたところです。それにしても消防署員のみならず地域消防団の活躍には敬意を賞する次第です。
日頃の注意を今一度徹底したいものです。
今日は秋分の日。先祖をうやまい、なくなった人をしのぶことで、今まで連綿と続いてきた命の尊さを思い、先人の努力や自然の恵みに改めて感謝をする日と書かれています。
先祖があって今の自分の存在があるのは当たり前のことですが、企業経営を発展させるには先祖をうやまいなさいと言うのは、よく言われることですね。
”おはぎ”を食べながら、先祖や昔の話を聞いたり聞かせたりするのも有意義な「秋分の日」の過ごし方の一つということでしょか。
今日は本当に気分の良い秋空です。
2003/ 9/22(月)小雨
『意志』
当事務所では、毎朝「職場の教養」を輪読しておりますが、その発行元である倫理研究所の創始者、丸山敏雄氏は「事業は、何のためにするのか、誰のためにするのか」と問い、「これまでは自分の金儲けのため、一家の幸福のためと思うのが当然と考えられて来たが、それは実はさかさまである。世のために、人のためにと一心に念じ、自分たちは最小限度の生活で結構であるという、報恩の心が確立した程度に、事業は栄えていくものである」と著作の中で述べています。
最初から意志と呼べるようなものを持って事業を始める経営者が、どれだけおられるかはわかりませんが、今日の企業経営においては必要不可欠のものと言っても過言ではないと考えます。企業規模の大小は関係なく。
京セラの稲盛氏は「今日一所懸命に生きていれば、明日は見えてくる。1ヶ月一所懸命に働けば、1ヶ月先が見えてくる。1年間一所懸命に生きれば、1年先が見えてくる。10年一所懸命に生きれば、10年先が見えてくる」と語っています。
経営者の「意志」は、その重要性に気づいたときから創志するしかないと言われます。
その「意志」をより明確にすることによって日々の企業経営に邁進する事が今問われているように思います。
このところ急に涼しくなりましたが、体の体調には十分気をつけたいものですね。市内でも昨日、もう石油ストーブをつけている方がおられました。
2003/ 9/21(日)雨
『リスク管理』
家庭においても、企業においてもリスク管理は重要であります。
せっかく蓄積してきた内部留保利益が、一瞬にして消えてしまうどころか、それ以上の損失が発生すれば、資本を食いつぶすことになり、ひいては企業存続が困難になりかねません。
リスクの発生を未然に防ぎ、仮に発生した場合の損失も最小限にする必要があるというものです。
3日ほど前の18日に聞いた話です。
Hさんの会社では、今週末の東京出張を控えているとのこと。理由としては、民間の地震予知を行っている会社の情報として今週末に南関東地方に地震が発生する可能性があるためとのことでありました。
本当かどうか、半信半疑でいたところ、昨日昼過ぎ、関東地方を中心にやや強い地震があり、東京都千代田区、横浜市、千葉県浦安市などで震度4を記録したとのニュース速報が流れ、予知が的中した形になりびっくり。
たまたまなのか、どうかは別にしても、その企業のリスク管理には驚いた次第でありました。
備えあれば憂いなしであります・・・・・。
2003/ 9/20(土)曇り
『物体の直径の3倍離れて見ると全体が見える』
昨日一昨日と私どもTKCの関信地域の会員の年1回集う秋期大学に参加。
今回の特別講演の講師は、日本人初の宇宙飛行士として、ソ連の宇宙船ソユーズに搭乗した秋山豊寛氏で、テーマは「宇宙からのメッセージ」でありました。
TBSが開局40周年事業として宇宙に特派員を送り出す「宇宙プロジェクト」として企画。
このとき、宇宙特派員を社内から募集し、秋山豊寛さんが最終候補として選ばれ、1989年10月から、モスクワ郊外の宇宙飛行士訓練センターで訓練を受け、1990年12月2日、ソ連の宇宙飛行士2人とともにソユーズ衛星TM-11に乗って宇宙に飛び立ったという経緯の持ち主。日本人として初めての宇宙飛行士になって、宇宙からの第一声が「これ本番ですか?」というのは有名な話です。
講演の中で印象に残ったのは、宇宙から見た地球の美しさだけでなく、宇宙と地球との一体感が大きな要素となって、あえて53歳でTBSを退社して阿武隈山地の豊かな自然の中で、農ある暮らしを始められたとのことでありました。
ソユーズは地上400キロメートルを90分で一週。秒速8キロメートルになるとか。
物体は、直径の3倍離れてみると全体がよく見えるとのこと。
そのため、車に搭載されているナビは、36000キロメートル上空(地球の直径は13000キロメートル)の衛星からの電波をキャッチしてのあの精度とか。
秋山氏は1995年末にTBSを退職、現在は福島県で農業をいとなみ、無農薬栽培やシイタケの栽培を実践しています。そのかたわら、宇宙での体験、食糧、環境問題を語る講演活動、執筆活動をおこなっています。
今回の秋期大学の開催は何と船の中でありました。同じ船でも、宇宙船ではなく、客船。
約600名がこの客船飛鳥の船上で結集しての大学であり、大変有意義なひとときでありました。
2003/ 9/19(金)晴れ
『なんと20年前の地価に逆戻り!』
昨日、2003年の基準地価 (7/1時点)が国土交通省から発表されました。全国平均では12年連続での下落です。
東京都心部は横ばいになったようですが、地方圏は下落幅が広がっている状況です。
新潟県では、全用途平均で8年連続の下落、住宅地では6年連続、商業地では11年連続の下落となっています。
ちなみに、新潟県の地価調査結果の変動率を昭和58年度を100とした指数で比較すると、全用途平均で100.69となり、土地の値段はほぼ20年前に逆戻りした形になっております。
2003/ 9/18(木)曇り
『専門にこだわるべきではない!?』
ある公認会計士が、ある雑誌の記事の中で、持論として「専門性は発揮すべきだが、専門にこだわるべきではない。」と述べています。
どんな職業・業種でも言えることではないでしょうか。ハッとした言葉でしたので紹介いたしました。
政府が、20日から開かれるG7で社会保障制度改革に関連して消費税率の引き上げに言及することが明らかになったと本日の新聞が伝えています。
いよいよ、税率アップ間近という感です。
2003/ 9/17(水)晴れ
『退路遮断』
昨日の問いの回答です。
キャプテンは退路を断ってこの戦いに「勝しかない」ことをメンバーに伝えようとしたためです。
状況が悪くなったら退却すればいいという選択肢を失うことで「前進あるのみ」ということを言いたかったとのことで。
ビジネスの場面でも同じことが言えるわけで、経営目標に対していかにして動機づけるか。その手法の一つがこの「背水の陣」であると解説しています。
退路を遮断して、今こそ実行するのみではないでしょうか。待っても状況は改善するどころか、悪化するばかりと考えます。
行動あるのみ・・・・・・。
2003/ 9/16(火)晴れ
『自分たちの船に火を放った理由は?』
今月も、ある雑誌にクイズが掲載されていましたので、紹介します。
「バイキングが船に乗って港町に上陸してきました。街を攻略する前にキャプテンは自分たちの船に火を放ちました。
なぜ、キャプテンは船を燃やしていたのでしょう・・・・・?」
という問題です。
回答はなるほどという内容です。
ちょっと考えてただければ幸いです。
ヒント・・・やはり動機付けが大事ですね。
この問題の解答は明日のこのコーナーで。
今日は週の始まりです。頭を仕事モードに切り換えて充実した日々を送りましょう。
それにしても、阪神タイガース18年ぶりの優勝。すごいですね・・・・。
2003/ 9/15(月)雨
『初老は何歳?』
今日は敬老の日(1966年に国民の祝日として制定)。
それ以前は、「としよりの日」「老人の日」と呼ばれていたとのこと。
この日は聖徳太子が四天王寺に悲田院を建立した日とされており、それにちなんだものだそうです。
さて、老人の域に足を踏み入れたような言葉「初老」とは何歳ぐらいを指すのかということでの問いがありました。
高齢化社会の現在は60歳くらいをイメージしますが、実は40歳のことをいうのだそうであります。
「四十がったり」「四十暗がり」「四十肩」「四十腰」という言葉があるように、体の老化が表れるのが40歳頃。働き盛りではあるが命あっての物種。
40歳過ぎたらご注意をコメントされていました。
自身も初老ということになります。体の老化防止につとめたいものです。
今日は雨模様ですが、しのぎやすい一日になりそうです。
2003/ 9/14(日)曇り
『優勝時のビールかけの費用は交際費?』
プロ野球セリーグの阪神タイガースの優勝が、秒読み段階です。マジック2で今日または明日の胴上げになるのでしょうか。
関係筋によると、阪神タイガースが祝勝会でのビールかけに使うビールはおよそ2000本といいます。
このビールは球団が購入するわけではなく、スポンサーのビール会社が全部無償で提供することになっているそうであります。
ここで問題になるのが、これらの費用。寄付金なのか、交際費なのか、広告宣伝費なのかという税務上の取り扱い。
阪神球団へのビールの無償提供が、結果として送る側の会社の意図として、得意先を対象としているのか、一般消費者を対象にしているのかで扱いが交際費になったり、広告宣伝費になります。
今回の優勝時のビールかけのビールを提供するスポンサーは一般に知られており、その会社のビールを使ってビールかけをすることは自社の宣伝になることが考えられるため、広告宣伝費に該当するとの見方が一般的のようです。
それにしても18年ぶりの優勝となるわけですが、ビールかけは何とかならないものでしょうか。
2003/ 9/13(土)晴れ
『県内の8月の倒産は減少』
昨日届いた8月の新潟県内の倒産統計によると、負債総額1000万円以上の倒産は件数14件、負債総額35億200万円、1件あたりの負債額2億5014万円。
前月比で件数30.0%減、負債額73.3%減、1件平均61.8%減。 前年同月比で件数46.2%減、負債額76.7%減、1件平均56.7%減。
前月比、前年同月比、ともに下まわった形です。
デフレ不況に追い打ちをかけるように冷夏による消費の落ち込みが続くなど、景気の先行き不透明感はさらに深まっていることから、今後の県内の倒産件数が増加に転じる可能性も否定できないと締めくくっています。
いずれにしても油断はできないと言うところでしょうか。
当事務所は今日から3連休です。今日はフェーン現象のためか気温が34度くらいとの予想です。
2003/ 9/12(金)曇り
『成果と満足感は目標から』
ある工場での実験だそうであります。
100人の行員を、50人ずつのAとBの二組に分けた。全員にチョークを持たせ「できるだけ高く飛べ」と垂直ちびを指示。跳躍の高さの平均は両グループとも同じ結果。
数日後、Aグループには、前回の平均値より3割増の高さのところに印をつけ、「前より高く飛べるはずだ。あの印より高く飛んでみよ」と指示。結果は50%の人が高く飛べた。
Bグループにも数日後、今度は印を付けないで「前よりできるだけ高く飛べ」と指示。結果は30%の人しか3割増の成績を残せなかった。
これは3割増の高さの印という目標がはっきりしているだけで、20%の人が潜在能力を発揮できたことを意味する。
目標をクリアした全員に2度の結果についてインタビューを行った結果、Aグループは全員が満足しており、Bグループは半数しか満足していないことがわかった。
仕事を終えた満足感は、はっきりとした目標を超えることによってより味わえるということですね。
昨日は、市内中学生3人が、まる1日職場体験ということで、当事務所を来所。仕事の内容、何のために行っているのか等を理解いただいたのち、具体的な作業等を体験していただいた次第です。お疲れ様でした。
2003/ 9/11(木)雨
『テレビの行商!?』
本日11日の日経流通新聞からです。
宮城県矢本町の電気店「志摩電機」の社長は、冷蔵庫の修理で訪ねた得意先でタイミングを見計らって切り出したそうです。
「車におもしろいもの積んでるけど見てみない」と。客が興味を示すと、間髪を入れずに車から金色の板状の袋を降ろし、家に運び込み、のぞき込む客を前に袋を開ける・・・。
出てきたのはシャープの液晶「アクオス」の30V型デジタルテレビ。リビングで、今ある36型のアナログブラウン管テレビの横に設置し、2台を同じチャンネルに合わせる。差は歴然。客が感嘆の声をあげる。と、たたみかけるように省電力などのメリットを説明。
客が値段を気にしたらしめたもの。即座に「1万円」と答えて気を引き、「もちろん60回払いの月々の額。でも毎月貯金するつもりでどうですか。長く楽しめる。今なら金利はサービス」ともっていく。
一般的な地域家電店では大型液晶テレビの販売台数は月1.2台。志摩電機はこの行商スタイルて゜毎月10台を販売。家の中に持ち桙゚ば3台に1台の確率で売れるとか。
家電店も、量販店に苦戦しているところがほとんど。値段での勝負ではなく家電店でしかできないサービスに目を向ければまだまだ業績は伸ばせるという教訓ですね。
最後にこの行商の際のポイントは、「あくまでもついでを装う」「軽々と運ぶ」だそうであります。
2003/ 9/10(水)晴れ
『第3回経営塾実施』
昨夜は当事務所主催の第3回経営塾を開催。
利益計画の具体的策定をテーマとした3時間の研修でありました。自社で発生している売上原価や販売経費について、変動費と固定費に分解して、次年度以降の利益計画のシミュレーションを実施。
講師は、私がつとめさせていただきましたが、それぞれ参加いただいた企業の実際の決算内容をもとにした研修としたため、より具体性のある研修となったのではないでしょうか。
それぞれが策定した利益計画を達成するための戦略を具体的に立てて、後は実行するのみですね。
参加いただいた皆様大変お疲れ様でした。
本日の新聞によりますと、今日から長期プライムレートが0.35%上がり1.85%になるとのこと。そのため、国民生活金融公庫等の金利は今日10日の貸し出しから1.85%(現行1.5%)に引き上げられると報道されています。
金利上昇のピッチが急すぎると、底離れ期待の出てきた景気の重しとなる可能性が懸念されるところです。
2003/ 9/ 9(火)雨
『固定費削減の再点検』
昨日の栃木県黒磯市の「ブリヂストン栃木工場」火災は、日本の製造業の製造設備の劣化も一因しているのではないかとの見方も出ているようです。
製造業の設備年齢は、8.87年で高齢化しているとか。
固定費削減という命題を進めすぎた結果、設備の更新や修繕費も抑えてしまい、ひいては今回のような事故の引き金になるのではという見方もあるようです。(原因はまだ不明ではありますが)
新日本製鉄の事故原因もまだよくわかっていない段階ですが、連続する工場火災に対しての識者の見解が本日の新聞に掲載されています。
業績改善のための固定費削減は必要ですが、最低限の設備更新は将来の企業経営の生命すらたってしまうことにもなりかねないという警鐘のような気がいたします。
ロスとコストの違いを明確にし、必要なコストは逆に積極的に支出すべきということも大事ですね。
2003/ 9/ 8(月)晴れ
『富士通が、製造原価を3割削減
』
富士通は情報・通信機器の国内生産を維持するため、2005年度末までに製造原価を30%低減する計画に着手したと今日の新聞は伝えていまいす。
トヨタ自動車からコスト削減手法などを主要工場に導入して行うとか。
ライバルのNECや東芝は中国や東南アジアへの生産移転を加速している中、富士通自身は海外生産比率を抑制、「国内のものづくりを立て直して国際競争力を取り戻す」戦略だそうであります。
富士通は今月、「ものづくり推進本部」を新設、国内生産の見直し作業に入ったそうで、工場の棚卸資産、発注から製品完成までの期間と加工費を2005年度末までにそれぞれ半減させる計画と伝えています。
ライバル社とは180度異なった国内戦略で、原価を果たして30%も削減が可能なのか興味深いところであります。
残暑が数日続く見通しです。気力体力とも維持していきたいものですね。
稲刈りも始まったようです。
2003/ 9/ 7(日)晴れ
『住宅金融公庫の申し込みが急増』
住宅金融公庫への融資申込戸数が前回の4―6月の募集に比べ5割増と膨らんだそうであります。
貸出金利引き上げ前の駆け込み需要で、長期金利の上昇が一時的に住宅需要を刺激した形になったとのこと。
今年度第2回募集(7月2日から9月1日までの43営業日)への申し込みは2万3000戸で、第1回募集(4月下旬から6月上旬、34営業日)の1万1700戸に比べて単純比較でほぼ倍増。
住宅に対する潜在重要はまだまだあると言うことでしょうか。
2003/ 9/ 6(土)雨
『7月の1世帯当たり消費支出、冷夏で3・9%減』
総務省が5日発表した7月の全世帯の家計調査(速報)によると、1世帯あたりの消費支出は、物価変動の影響を除いた実質で前年同月比3・9%減の30万3296円と、2か月ぶりに減少したそうです。
原因は冷夏や天候不順であり、「消費者心理の悪化を示すものではない」としているとコメントしています。
費目別では、天候不順の影響で住宅の改装や修繕が手控えられ、「住居」が21・5%減と大きく落ち込んで、全体を1・67%分押し下げています。冷夏でシャツなどの「被服及び履物」が4・7%減となったほか、「食料」も飲料、酒類を中心に低迷し、0・1%減。「光熱・水道」も電気代の減少などで1・9%減となっています。
話は変わります。
昨日5日は、おそらく初めての体験をいたしました。
それは、1日で2つの講演をさせていただいたことです。
1つ目は、三条市内で、「中小企業を取り巻く環境の変化(企業評価を中心として)」、2つ目は新潟市内で「公益法人の改正消費税対応について」です。
いつも、思うことでありますが、講演を引き受けることによって私自身が資料作り等を通じて一番勉強になるということでありす(お金までいただいて)。
このようなチャンス(もっともっと勉強しろということ)を与えていただき感謝している次第であります。ちょっとハードではありましたが、充実感は最高・・・・!!
2003/ 9/ 5(金)晴れ
『平成16年度中小企業対策概算要求』
中小企業庁は、8月28日、「平成16年度中小企業対策概算要求及び財政投融資要求の概要」をまとめました。
厳しい経済状況が続く中、やる気と能力ある中小企業に円滑な資金供給を確保すると共に、創業や新事業、新分野へ挑戦する中小企業の育成・発展を促し、我が国の経済活性化・競争力強化を推進するため、「金融セーフティネットと再生支援」、「挑戦する中小企業への支援」、「商店街等の中小商業活性化支援」の3つの考え方を基本にまとめています。
なお、新規事業は次の通りです。
経営革新計画作成支援
新たな事業の開拓を目指して経営革新に取り組む中小企業を支援するため、積極的に経営革新に取り組んでいる中小企業の掘り起こしを行い、各企業ニーズに応じた専門的・実践的アドバイス等を行い、経営革新支援法の経営革新計画の作成支援等を総合的に行う。
16年度要求額
15年度予算額
新事業開拓支援事業
7.5億円 (新 規)
中小・ベンチャー企業のスタートアップ支援(技術シーズ、ビジネスアイディアに対する事業化支援)
実用化開発、技術評価、知的財産取得等に対する資金面での助成とともに、ビジネスプランの具体化・実用化に向けたコンサルティング等を一体的に実施することにより、事業性・新規性の高い技術シーズ、ビジネスアイディアを持つ中小・ベンチャー企業等の事業化を技術面と経営面から強力に支援する。
16年度要求額
15年度予算額
中小企業・ベンチャー挑戦支援事業 35.5億円 (新 規)
新たな連携による新事業進出支援
中小企業の新事業進出等を支援するため、人材、情報、技術等のソフトな経営資源である「人的資産・無形資産」を活用した個人、組合、企業、研究機関、NPOなどによる事業を軸にした新たな連携の形態(フォーメーション、パイロット事業)を支援する。
16年度要求額
15年度予算額
新連携組織対策委託事業 6.0億円 (新 規)
JAPANブランド育成支援事業
個別の企業が各地域の特性等を生かした製品等の価値をさらに高めたり、地域の企業集積においてその構造改革を促進することにより、海外を含む広域マーケットにも通じる各企業や地域に対する高い評価を確立すべく、各商工会・商工会議所において、地域企業等をコーディネートしつつ行う、マーケットリサーチ、新商品開発、デザイン開発、展示会出展等のプロジェクトについて総合的な育成支援を行う。(海外市場展開等に係るサポートについては、JETROと緊密に連携して実施)
16年度要求額
15年度予算額
JAPANブランド育成支援事業 9.3億円 (新 規)
ますます願春中小企業には積極的に支援するという色合いが濃くなっているようです。
また、中小企業庁は、同時に「平成16年度中小企業関係税制改正意見の概要」をまとめました。ここでは「中小企業の活力を引き出す」、「中小企業の事業承継の円滑化を図る」、「やる気と能力にあふれるベンチャー・中小企業が資金調達しやすい環境をつくる」を基本的視点としているようです。
2003/ 9/ 4(木)曇り
『勝ち組企業の共通点』
あるコンサルタントの方の話です。
勝ち組企業の共通点
@スピードがあるA提案力があるBコスト競争力がある
負け組企業の共通点
@トップの老化現象A学習しないBマイナス発想が先C人の話を聞かない
ドラッカーは、
経営とは時代と自分との戦い
経営とは理論ではなく実践である
経営とは時流に即した技術である
と述べています。
過去は過去、今までのやり方は通用しない時代です。原点にかえって戦略を立て直したいものです。その前に自社の存続意義を明確にしておく必要がありますね。
今日の朝刊によりますと、ダイエーは店長の大幅な若返りに取り組むそうです。早速、36歳の店長が昨日付で起用されたとか。それも女性です。運営は本部主導から店舗主導に切り替えとのこと。若返りで社内の意識改革を急ぐそうであります。
2003/ 9/ 3(水)曇り
『最低資本金特例企業は3364件』
資本金が1円でも会社が作れるという最低資本金規制緩和による会社設立制度は今年2月に施行され6ヶ月が経過。
ベンチャー企業にとって会社設立時の大きなハードルとなっていた資本金確保が不要となって、学生やサラリーマン・主婦などの個人の起業チャンスが広がり、新しいビジネスが創出されてくることが期待されています。
8月1日までのこの特例の企業設立状況は、申請5150件のうち3364件が成立。その中で資本金1円で設立された会社は103件と全体の3%を占めています。
未だに疑問でありますが、資本金1円で会社を設立できても当面の運転資金は必要。お金がないからこの特例を受けるわけで、頼るは銀行のみ。果たして、銀行が融資をしてくれるものなのでしょうか。自己資本がゼロ状態の会社に・・・。本当に疑問であります。
昨日も書きましたが、またまた長期金利が上昇しています。なんと1.670%です。3ヶ月足らずで1.2%強あがったかたちになります。結果、家計への負担増が早くも懸念されています。住宅ローンは連動して引きあがるようですが、預金金利は据え置きのようです。
実体経済を反映しない金利上昇のようですが・・・。
2003/ 9/ 2(火)曇り
『「期待」から「確信」へ』
昨日の東京株式市場で、日経平均株価は大幅続伸し、終値は前週末比326円63銭高の1万670円18銭と、年初来高値を更新しました。
日経平均株価が1万600円台を回復するのは昨年7月12日以来、約1年2カ月ぶり。上げ幅は今年最大です。
この背景には、景気回復に対する投資家の心理が「期待」から「確信」へ変化している事情があるようだと新聞は伝えています。
長期金利も1.585%に急騰しています。今後の推移を見守りたいものです。
政府系金融機関の金利アップが今月もあるのでしょうか。
2003/ 9/ 1(月)雨
『三洋電機』
いよいよ今日から三洋電機会長兼CEOの井植敏氏が日経新聞最終ページの「私の履歴書」に登場です。
1回目の今日の内容は、「利益よりも役立つ商品」という見出し。
父である創業者の井植歳男氏が戦後最初に手がけたのが自転車用の発電ランプ。敗戦の暗闇にささやかでも明かりを灯そうとしたからだとか。
以前にも聞いたことがありますが、三洋電機の由来が今日の記事に述べられています。当初から海外の雄飛を志し、太平洋、大西洋、インド洋をまたにかけようと名付けた三洋と社名にしたとのこと。
今月31日までの連載が楽しみであります。
今日から9月。今年も残すところあと4ヶ月。充実した日々を過ごしたいものです。