2003/ 7/31(木)雨

『プロの条件』

月刊致知8月号の特集は、プロの条件です。

その6ページに、プロの条件として5項目が書かれています。

以下、その内容です。
 
職業のジャンルを問わない。
仕事をすることによって報酬を得ている人は、そのことによって、すでにプロである。
また、プロでなければならないはずである。
しかし、現実にはプロとしての仕事の仕方をしていない人が相当数いることも事実である。
プロとアマとの違いは何だろうか。それは次の4つに集約されるのではないか。

第1は、プロは「自分で高い目標を立てられる人」だということである。
自分なりにほどほどにやれればいい、この程度でいいだろうと、目標をできるだけ低く設定しようとするのがアマである。
プロは違う。
プロは自分で高い目標を立て、その目標に責任を持って挑戦していこうとする意欲を持っている。
 
第2は「約束を守る」ということだ。
約束を守るというのは、成果を出すということである。
自分に与えられた報酬にふさわしい成果をきっちりと出せる人、それがプロである。
成果を出せなくてもなんの痛痒も感じず、やれなかった弁解を繰り返してやり過ごそうとする者がいる。
アマの典型である。
 
第3は、「準備をする」。
プロは「絶対に成功する」という責任を自分に課している。
絶対に成功するためには徹底して準備をする。
準備に準備を重ねる。自分を鍛えに鍛える。
そうして勝負の場に臨むから、プロは成功するのである。
アマは準備らしい準備をほとんどせず、まあ、うまくいけば勝てるだろうと、安易な気持ちで勝負に臨む。
この差が勝敗の差となって表れてくるのである。
表現を変えれば、プロは寝てもさめても考えている人である。
起きている時間だけではない、寝ても夢の中にまで出てくる。
それがプロである。
少しは考えるが、すぐに他のことに気をとられて忘れてしまうのがアマの通弊である。

第4は、これこそプロとアマを分ける決定要因である。
プロになるためには欠かせない絶対必要条件だといえる。
それはプロは「進んで代償を支払おうという気持ちを持っている」ということだ。
プロであるためには高い能力が不可欠である。
その高い能力を獲得するためには、
時間とお金と努力を惜しまない。犠牲をいとわない。
代償を悔いない。それがプロである。
犠牲をけちり代償を渋り、自己投資を怠る人は絶対にプロになれないことは自明の理であろう。

最後に一流といわれるプロに共通した条件を上げる。
それは「神は努力する者に必ず報いる、と心から信じている」ということである。
不平や不満はそれにふさわしい現実しか呼び寄せないことを知り、感謝と報恩の心で生きようとする、
それが"一流プロ"に共通した条件であることを付言しておきたい。 
 
さて、あなたはこれらの条件を満たしているだろうか、
満たすべく努力をしているだろうか。

この条件をいくつ満たしているか、また、満たす努力をしているかと投げかけられると・・・・。いずれにしても己の現実を知ってより近づく努力をし続けることが大事ではないでしょうか。

今日で7月も終わり。いよいよ明日からは夏本番の8月です。体調に気をつけたいものです。

2003/ 7/30(水)曇り

『長所伸展法』

先日届いたフナイFAXの船井語録からです。

コンサルタントの定石は、「長所伸展法」だと強調されています。学生時代から入試などで、短所是正が大切と教え込まれているのが現実ですが。

それほどでもない欠点は気にせず、良いところをもっと良くする努力をすることが企業経営において大切なことであると述べています。

結果的に欠点が長所に包み込まれてしまい、欠点は全く気づかない程度になってしまうと言うことですね。

2003/ 7/29(火)晴れ

『ストレスを上手に対処』

今日の新聞に、ビジネスマンのストレス発散方法が載っていました。

とかく人事異動や業績評価などで、ビジネスマンにはストレスがつきものと言うことで、その予防法を知り、上手く発散させてはという記事。

また、自分なりの発散方法を持つことも大事と書かれています。その中の一つとして自立訓練法が関心を集めているとのこと。

慣れてくれば10分程度でリラックス状態を作れるそうです。

また、生活のリズムを整えるために朝、お茶一杯でも身体に入れる事が、脳へのメッセイージになるそうです。

競争の激しい社会。弱みを見せたら負けと考えがち。しかし、うつ病は心の風邪と言われるほど、誰にも襲いかかる可能性有りだそうです。自分はストレスに強い人間というタフの仮面を脱ぎ捨てる事が最初の第一歩と締めくくっています。

ようは心の持ち方次第と言うことでしょうか。

 

先日、日頃何不自由なく生活しているある方が、癌で余命6ヶ月という診断を告げられたとか。自分の命の期限が告げられて、どんな精神状態になったかはかりしれません。

健康は日頃からの心がけ。

人間は生まれた時から、1秒1秒死に近づいていっていると言われます。だれもがいずれ必ず迎える死。

日々悔いのない人生を送りたいものです。

2003/ 7/28(月)晴れ

『利益を求めるからこそ、顧客が見える』

昨日の本の続きであります。

次は本の最後の後書きの言葉です。

・・・まず、企業経営の中での原点に立ってビジネスを行うことである。企業の目標は利益である。利益第一主義の経営を行うことだ。儲けるるためには、顧客第一主義の姿勢をとり、顧客を見続けることなのである。顧客ニーズを確実に把握していくならば、何を販売すればよいのか、何をつくればよいのかが見えてくる。利益を求めるからこそ、顧客が見えるのだと言いたい。変化の中では勝者と敗者とに別れる時代でもある。今日は情報化社会だ。知識労働者のみが情報化社会での勝利者になることは間違いない。知識労働者になるからこそ、どうすれば儲かるかが読めるとも言える。経営者は、自分も含めて学ぶことであり、知識を多くあつめることだ。・・・

現在を厳しいと考える人は過去に目を向けている人、それよりも面白い時代と考えた人が、企業を発展させていくことになるとも筆者は述べています。

ピンチはチャンス。先に気づき実行したものが、勝者となる時代。行動あるのみですね。

 

昨日、25日のこのコーナーで書かせて頂いたビジネススクールの受講者からメールを頂きました。

経営計画の必要性を痛感したとのことです。うれしいのひとことです。

2003/ 7/27(日)晴れ

『経営の原点は時代の変化に適合すること』

昨日購入した本(儲かる会社損する会社は社長次第・オーエス出版社1400円)の中からです。

社長は得意先を時間の許す限り訪問せよ

○得意先と意思が通じ合えばクレームは発生しない

○自社、営業マンの実情がわかる

○得意先の実体を社長の目で見られる

○自社を顧客の立場で見られるようになる

新規顧客開拓ができない会社はかならず滅びる

○現行の得意先と運命を共にする

・顧客が衰退すれば共に滅ぶ

・顧客に取引を切られたら終わり

○新規顧客開拓のノウハウがない

・ノウハウがないからできない

○現状満足は将来なし

○新しいことへの挑戦は技術、商品開拓と共に顧客開拓

 

経営の原点は時代の変化に適合するように会社を運営しなければあり得ない時代です。インフレ経済下での経験はもはや役に立たず、デフレ時代に利益をあげる経営に切りかえなければ生き残ることはできない時代ということでしょうか。

久々の晴れの天気。

今日ようやく新潟も梅雨明け。これから夏本番です。

2003/ 7/26(土)曇り

『忙しい朝はバナナと卵』

最近、バナナが大変人気です。火付け役はテレビ番組だとか。そもそも、バナナは高級な果物で30年ちょっと前までは病気見舞いに使われる程度で、滅多に食べることができるものではなかったと記憶しています。

最近のバナナブームには、その効用にあるといいます。

ブドウ糖、果糖、カリウム、マグネシウムなどがあり、最近注目されているのが、抗酸化作用のポリフェノールを多く含んでいることと、神経伝達物質のセロトニンを含み、更に免疫力を付ける成分も含んでいるからだそうです。

栄養学博士の白鳥氏は、バナナには、卵の食べ合わせを勧めています。

卵はパーフェクトな完全栄養食品だそうで、バナナに不足しているタンパク質、ビタミン、ミネラルを補ってくれるとか。

いそがしい朝でも、1本のバナナと卵、そしてコーヒーを召し上がれば、かなり効率の良い仕事ができるでしょう、と述べています。

明日は、土用の丑の日。過ごしやすい夏ではありますが、スタミナ補給にバナナと卵を加えたいものですね。

 

昨日は、私どもTKC三条巻ブロックのメンバーと、地域金融機関の方々との懇談会を開催。地域の中小企業の発展に貢献するという共通目的を持ったもの同士であるため、有意義な時間を過ごすことができました。

2003/ 7/25(金)曇り

『日々の地味な努力の積み重ね・・・』

京セラの稲盛和夫氏の書かれた「心を高める、経営を伸ばす」という本の中で言っている言葉です。

・・・人生の歩みの中には、ジェット機はありません。自分の足で、自分が歩いていくしかありません。描いた夢に至る、手っ取り早い手段や近道があると思うなど、とんでもないことです。一歩一歩をシャクトリ虫のように進んでいく。これが偉大なことへ、チャレンジする姿勢です。「一歩一歩では、歩みが遅く、一生かかっても大きなことは、できないのではないか」と考えられるかもしれません。しかし、そうではありません。一歩一歩の積み重ねの結果は、相乗作用を引き起こしていくのです。つまり、日々の地味な努力が生み出す成果は、更なる努力と成果を呼び、その連鎖は、いつのまにか信じられないような高みにまで、自らを運んでくれるのです。これが、個人の人生においても、企業経営においても、夢の実現に至る、唯一の確実な方法なのです。・・・    

なにげない日々の地味な努力の積み重ねが、ある日ふと振り返ると途方もないほどの成果を生み出している。

この真理に気づいている人々は、意外にも普段派手にみえる今日の偉大なる人々と言うことなのでしょうか。

 

昨夜は、三条市のリサーチ・コアでビジネススクールの講師を務めさせて頂きました。コストコントロールが主題でありましたが、企業経営とは何かから入り、目標経営の実践の必要性を話させて頂きました。

いくら日々の地味な努力の積み重ねを続けても、到達すべき地点(具体的目標)が明確にされていなければ、ある日振り返ってみても何も成果を生み出していない・・・ということがほとんどでは!?。

努力(一生懸命)=結果 がでるとは限らないわけです(目標が明確でなければ)。

目標を描き、それに向かって着実に歩み続けることの必要性を自身にも言い聞かせる意味での昨日のセミナー講師を務めさせて頂いた次第でありました。

2003/ 7/24(木)雨

『コーチング』

昨日は、研修会に出席。内容は今話題の「コーチング」。

コーチングとは、相手を指導し答えを与える旧来の指導法とは異なり、相手の中にある答えを引き出す技術です。

1.答えは相手の中にある。
2.相手の中には問題や課題を解決できる能力がある。
3.その答えや能力を引き出すプロセスがコーチングである。

コーチングは相手の中にある答えを引出し、その上で行動を起こさせることに焦点をあてることにあるとのこと。

と言うわけで、スタッフともどもコーチングのスキルを学んできました。

ちなみに、この研修の会場は、新潟市内のホテル新潟。物々しい警備体制がしかれておりました。というのは、皇太子ご夫妻が、これからこのホテル新潟に来られると言うことのためとのこと。

セミナーが終わって帰る時には、ご夫妻を一目見ようとホテル玄関前には数百人の人だかりでありました。

2003/ 7/23(水)曇り

『有言実行』

スペイン・バルセロナの世界水泳選手権で、競泳男子100メートル平泳ぎの北島康介選手(20)が、大会前の宣言通り、世界新で金メダルを獲得!!。

昨日のテレビで、北島選手はあることをして毎大会に臨んでいると紹介していました。

それは、直前までソックス(靴下)を履いていることだとか。そういえばテレビに写し出されるプールサイドに入場する際、ただ一人、一人白いソックスを履いていました。

飛び込む直前に脱ぐことによって、集中力を高めることができるとか。

自分の能力を極限まで発揮するために色々な試行錯誤を繰り返して今回の世界新記録が出たのだという感慨でありました。

ちなみに、新潟県出身の中村真衣選手は、直前にコシヒカリのおにぎりを食べることだそうです。

2003/ 7/22(火)雨

『お客さんに喜んでもらうこと』

せっかくの三連休も、3日とも雨模様。

今日から、また、新しい週の始まり。気合いを入れていきましょう。

次は、20日の日経新聞朝刊1面の記事からです。

「働くということ」というタイトルで、住宅を1000軒売った男として紹介されています。

山口市の営業マン。積水ハウス山口営業所の田中敏則氏。55歳。2ヶ月に1棟売れれば上出来という住宅業界で、販売ペースは6倍の実績。入社28年目の今年5月に、前人未踏の1000棟を達成。何と営業地域の100世帯に1件が田中氏の売った家という計算になるそうです。

しかし、田中氏は、無口で一見頼りなげ。巧みな話術や笑顔が武器というわけでもないそうであります。

秘訣は「お客さんに喜んでもらうこと」と田中さんは言っております。

建築中の写真を頻繁に施主に送る。家族との休日の外出も顧客宅にすぐ迎えるように背広姿。建てた家は時折訪ね、仏壇に手を合わせる。お客様が思わず他のお客様を紹介する。

積水ハウスの和田勇社長は、「彼こそプロ」と言い切っているほどです。

田中氏の年収は役員並みの約2500万円。引き抜きの電話もあるそうですが、なびかない。それは「積水と客と住宅。この3つが自分の世界だから」だとか。

営業の原点は、お客様にいかに喜んで頂くかどうかと言うことでしょうか。話し方が上手下手関係なく・・・。

2003/ 7/21(月)雨

『右脳を使う時間帯』

昨日、「朝10時までに仕事は片づける」〜モーニング・マネージメントのすすめ〜という書籍(かんき出版)を購入。

この本の中で、モーニング・マネージメントとは、仕事の生産性と人間らしい生き方を両立するために、朝の時間を集中的に有効活用することと定義しています。

早朝の1時間は昼間の2時間に匹敵するとか。

早起きには、3つの得があるそうです。

1つ目は、時間が増えること。2つ目は、早起きは頭がクリアになり頭が冴える。3つ目は、健康と長寿が手に入りやすくなる。だとか。

朝の時間帯は右脳を使う仕事(企画・創造・戦略)に向いてるとのことです。

これからの生き残る企業になるための戦略の時間を朝に設けるというのが最高ということになるわけですね。

2003/ 7/20(日)曇り

『業績向上のための手の打ち方』

会社にとって売上は常に増やし続ける努力が必要です(現実に増えるかどうかは別にしても)。

どんな会社にとっても、どんな時代(現在のような経済情勢のとき)でも、「売上=値段×数量」であるからです。

つまり、お客様の数を増やすことが、「数量を増やす」という大要素。

どんな会社でも、お客様が増えている会社は好調で、お客様が減っている会社は不調であるというのが事実です。これは業種には全く関係ありません。

ライバルと比べられた時に、売っている商品やサービスが劣っていたら、業績を上げることなど、決してできないということになります。

社長にとって、業績向上への手の打ち方について、日本経営合理化協会の牟田理事長は次の10項目をあげています。

一に哲学、 二に増客、 三に商品、 四に値段、 五に粗利益、 六に体勢、 七に銀行、 八に新事業、 九に販売、 十に多角化。

社長がやるべき事は、一杯あると言うことですね。

2003/ 7/19(土)曇り

『ホテル日航新潟』

昨日は、税理士会の総会のため、新装されたホテル日航新潟へ。5月2日オープンでしたが、初めての入館でありました。

どう表現したらいいか分かりませんが、今思いついた感想として出てきた言葉は、さりげないかざりやデザインの中にもスマートなサービスでもてなされている感じ(意味不明的な表現で申し訳ありません。)でありました。もう一度ゆっくりと朱鷺メッセとともに訪れてみたいという感想です。

総会と懇親会の間に30分ほどの休憩があったため、司会の案内にもありましたので、31階の展望室へ直通のエレベーターで訪問。

北アルプス連峰、日本海、佐渡島が一望。新潟空港を発着する飛行機も眼下に・・・。

素晴らしい景色でありました。(携帯カメラでの撮影)

懇親会には、県内選出の国会議員先生がなんと9人(代理ではなくご本人の出席)も出席。乾杯の前にお一人ずつの祝辞を頂いたわけですが、参議院のお二人以外は全員が4ヶ月後の選挙モードでのトーク。尻に火がついた状態だとか。

その祝辞の中でお二人の国会議員先生が、現在のサラリーマンの税制度に触れ、現在の年末調整での精算方式を申告方式への移行を目指していると発言。いずれは全国民が申告納税になる方向と説明を・・・。

年内に決まっているものだけであと2回は、会議等で訪れる予定であります。

2003/ 7/18(金)曇り

『経営者のあるべき行動』

以前、出席したセミナーの講師の方が、経営者の行動として、次のことを話されていたのを覚えています。

経営者の行動=即断即決でなければならない。

時間をかけて最良の結果を得ようとするより、即断即決して失敗している方が中期的には結果が伴うというもの。

遅くとも翌日には結論を出す行動パターンが企業の存続の有無を決める・・・。

なかなか簡単に出来ないことですが。

アメリカの作家でリタ・メイ・ブラウンは、

同じことを繰り返していながら異なる結果を期待することを愚行と定義しているそうです。

愚行にならないようにしたいものです。

 

昨日は、加茂商工会議所主催のセミナー、「経営改善計画作成実務講座」の講師を務めさせて頂きました。3回シリーズの1回目です。

改めて、経営計画の必要性を力説した次第です。

2003/ 7/17(木)曇り

『判決で、夫婦間で支払われた報酬が事業所得の経費に認められる!』

所得税法第56条では、生計を一にする配偶者やその他の親族に対して支払う給与等については必要経費には算入されないこととなっております。ただし、その親族が、その事業に専従している場合は白色申告の場合、配偶者80万円、配偶者以外の親族47万円を給料の支払の有無に関係なく事業専従者控除として必要経費に算入することができます。また、青色申告の場合は、所定の届出書を提出した場合において、現実に支給した給与のうち労務対価として相当である金額の範囲内については必要経費への算入が認められています。

昨日、画期的な判決がありました。

今朝の読売新聞によると、骨子は次の通りのようです。

税理士資格を持つ妻への報酬を経費として認めないのは違法だとして、夫の弁護士が国と東京都を相手取り、納付した所得税などの返還を求めた訴訟の判決が16日、東京地裁であり、裁判長は「被告は法解釈を誤っており、課税処分は無効」と述べ、国と都に計約42万円の支払いを命じる判決を言い渡したと報じられております。

夫婦間で支払われた報酬を経費として認めた判決は初めてとか。

訴えていたのは、東京弁護士会所属の弁護士で、同弁護士は税理士の妻と顧問契約を結び、1995―97年に計約290万円の顧問料などを支払い、弁護士活動の経費として申告したとのこと。

しかし、所得税法56条は「生計を一にする配偶者が、夫の事業に従事して得た対価は、必要経費に算入しない」と定めているため、税務署は妻への報酬を経費と認めず、追徴課税。

訴訟では、56条の法解釈が争点となり、裁判長は「夫の事業に従事する」とは「従属的な立場で労務を提供すること」とした上で、今回のケースでは「妻は独立した事業者として夫と取引をしており、対価は経費として認められる」と結論付けたようです。

今後の動向に注目したいものです。

 

昨夜は、当事務所主催による経営塾を開催致しました。

「危ない会社の見分け方と倒産しない強い企業づくり」というテーマで、帝国データバンクの富岡調査部長より3時間にわたってお話し頂きました。

企業評点の付け方や、危ない会社のチェック項目100について体験に基づく設明を頂きありがとうございました。感謝申しあげます。

2003/ 7/16(水)曇り

『SWOT分析』

SWOT(スワット)分析という言葉を最近よく耳にします。

今日必要とされている企業経営で、売り上げ目標を達成するために、まず最初にやらなければならないのが、現状での自社の分析。

分析と言うと、漠然としていて、「何をすればいいの?」と言われそうですが、簡単に言えば、自社の得意な分野は何か? 自社の弱点は何か? を探し出し、その得意な分野を最強にすることで、弱点をカバーする方法を見つけだし、自社が発展する道を見つけることです。

これを見つけだすためにコンサルタントよく使う方法にSWOT分析という方法があります。

SWOT分析とは、

S=強み(Strength)自社が他社より強いものは何なのか?

W=弱み(Weakness)自社が他社に勝てないものは何なのか?

O=機会(Opportunity)どういった環境や条件がビジネスチャスを生みだすのか?

T=脅威(Threat)どういった環境や条件がビジネスチャンスを阻害するのか?

これらの“強み”、“弱み”、“機会”、“脅威”の4つの条件を組み合わせて考え、自社が現在置かれている状況と今後、起こりうる環境変化の分析を行い、自社が将来、どんな方向に向かうかの明確なビジョンを作ることができます。

競争原理で勝つために一度S・W・O・Tの4つの項目について再認識してみてはいかがでしょうか。

意外な発見があるかもしれません。

 

本日の日経新聞35面の新潟経済面に「NICOクラブ」の募集を本日より開始する旨の広告が掲載されていました。これは、新潟県が所管する財団法人にいがた産業創造機構が運営するもので、新技術開発、新商品づくり、新分野進出、新規ビジネスの立ち上げなどを考えている方々のクラブで、色々な情報を提供してくれるようです。年会費は3000円。

詳しくは、下記アドレスをクリックして下さい。

http://www.nico.or.jp/club/

早速、私自身は、先ほど申し込み致しました。

 

本日、夜6時より当事務所主催による経営塾を開催致します。

テーマ『危ない会社の見分け方と倒産しない強い企業づ        くり』

講  師  株式会社 帝国データバンク 新潟支店

      次長兼調査部長 富 岡 俊 暢 殿

本日の申し込みでも結構です。どなたでもふるってご参加下さい。

2003/ 7/15(火)曇り

『生前贈与するとボケる!?』

相続時精算課税制度が、なりものいりで本年より登場致しましたが、非課税枠をめぐり、一部で混乱も起きているとのことです。

相続時精算課税制度は、65歳以上の親から20歳以上の子に生前贈与をする場合、2500万円の非課税枠(一定の住宅取得資金贈与は1000万円を上乗せ、贈与者の年齢制限はなし。)となり、仮に2500万円を超えて贈与した場合はその超える部分について一律20%の贈与税でOKというものです。

実際、その後に相続が発生した時に精算しなおすという仕組みになっています。

混乱が生じているのは、この非課税枠のとらえ方。

「子供1人につき2500万円の非課税枠」と捉えている方がいるようですが、これは間違い。この非課税枠は贈与者である親ごとにもうけられているため、一般の贈与なら子供は父親と母親それぞれから2500万円ずつ、計5000万円の非課税枠があるという計算になります。

各親から各子供ごとにもうけられているので、子供の数が多いほど親が贈与できる枠は広がることになります。

両親と子供が4人いる家族で、両親がそれぞれ1億円ずつ持っている場合、この制度を選択すると、4人の子供は各5000万円ずつ非課税の枠の範囲内で贈与を受けられることになり、両親も非課税枠の範囲内で、手持ちの財産を子供に移すことができることになります。

この制度は、一度選択したら本来の110万円の基礎控除は使えなくなるため、選択にあたっては慎重な検討が必要なようです。

ただし、弊害もでているとか。

この制度を使って財産贈与を完了した途端、子供が実家に寄りつかなくなり、その親は外部との接触もめっきり減ってぼけてしまったという事があったとのことです。

数字でははかりきれない人間関係も十分考慮してから選択しなればならないということかと考えます。

2003/ 7/14(月)曇り

『繰り延べ税金資産』

りそなグループへの公的資金注入の引き金になったのは繰り延べ税金資産の自己資本への参入問題でしたが、この繰り延べ税金資産の取り扱いについて、金融審議会(首相の諮問機関)がまとめた報告書案の全容が12日、判明しました。

市場の不信感を消すため、繰り延べ税金資産の計算根拠を開示する方策を官民で検討するよう求めたうえ、自己資本への算入に上限を設ける規制強化策については賛否が鋭く対立したまま両論を併記した内容のようです。

金融審の「自己資本比率規制に関する作業部会」が同案を月内に正式にまとめるとのことです。

昨秋の金融再生プログラムを受けて検討が始まった繰り延べ税金資産への規制強化策は、これで当面見送られることが確実となったようです。

 

一昨日、出席したある会議の中で話題になったのは、建設業の経営審査の内容について。

経営審査で○○点と高い得点の建設業が倒産している事を受けて、その評点を付けた公的機関が、訴えられている事案が何件もあるとのこと。この評価のあり方がまた、問われているようです。いずれこの評価機関を民間に委託させようという動きがあるとのことです。

お役所行政の限界があるようですね。

2003/ 7/13(日)曇り

『冷や汗をかかないために徹底的に考えつくす・・』

頑張る中小企業に追い風が吹いてきたと先日書いたところですが、大変な時代には違いありません。

忙しく動き回っていると、将来の不安から一時的に解放されます。でもそれは、現実からの「逃げ」でしかありません。いくら朝早くから夜遅くまで一生懸命動き回っても勝ち残ることはできません。

経営者は、経営者がすべき固有の仕事を最低限しなければ企業経営は成りたちません。

次は、ある友人の税理士が、言っている言葉です。

「経営者は脳みそが痛くなるぐらい、あるべき経営を考えつくす必要があります。この時代、同業他社との間に決定的な差をつけるには、一つぐらいの改善では、足りません。生産工程、顧客の開拓方法、在庫管理、人員の配置、不良品の排除、売り方、価格、配送方法、従業員の意識などなど、経営を数多くの断面に分解して、それぞれの断面におけるより一層の改善に取り組む必要があります。そうした数多くの改善や見直しが積もり重なってこそ、結果として同業他社との間に決定的な格差をつけることができるのです。まず、脳みそに汗をかく。面倒くさがって脳みそに汗をかくことを省いたら、結果として、思わぬ冷や汗をかくことになってしまいかねません。」

 

逃げの姿勢では、冷や汗をかく時期が刻一刻と近づいてくるだけです。

であれば、一つずつ、改善のために脳みそに汗をかくぐらい考え尽くし、そのうえで攻めの行動を行いましょう。

当事務所は全面的にバックアップする所存です。

2003/ 7/12(土)小雨

『社長の決断』

昨日届いた日経ビジネス誌114ページに、業態転換で勝ち残った中小企業の事例として、長野県の楢川工業が紹介されています。

その記事の中で、小林正明社長の言葉として「経営者は心に常に小さな鬼を飼っていて、つらくても決断すべき時には決断しなければならない。業態転換が少しでも遅れていたら、倒産して退職金も出せなかった」と掲載されています。

20年以上取り組んできた組み立て請負業から撤退し、自社で独自に開発した多目的組み立て加工ラインの販売会社へと生まれ変わる際に、組み立て要員を中心に約80人を解雇した当時を振り返っています。

目の前の取引に安住せず、収益が上がっているうちに業態変換に向けた手を打ったことで、楢川工業は生き残ったとのことです。

 

現在の既存事業を長く続けることがいつの間にか目的と化し、多額の借金を背負って倒産する中小企業が後を絶たない現状です。

時代が変化するにつれて、業種の栄枯盛衰は必ず繰り返されます。その波に勝つためには社長自らがこれからの未来を直視し、転換への一歩を踏み出す決断をしなければならないと考えます。

そうでなければ、自社の永続・発展はありえないのではないでしょうか。

2003/ 7/11(金)小雨

『会計事務所の仕入業務』

先日の、ある経営者との会話です。

「商品が売れないというが、売る努力をしていない、売る努力をしなければ売れるはずがない・・・」と、言い切っておられました。

まさに、同感。

何を売りたいのか、どのくらい売りたいのか、いくらで売りたいのか、誰に売りたいのか、いつ売りたいのか、いくらの利幅を取りたいのか、そのためには何を仕入れなければならないのか・・等々を今まで以上に明確にし、社員と共有しなければ、いくらよい用品でも売れないのではないでしょうか。

その商品を買ってもらうことで購入者がどのような価値を生み出すのかも明確にすることも大切と考えます。

当事務所の商品は形であらわれるものではありません。

毎朝、20分程度全スタッフで、私ども会計事務所の果たす役割はどうあるべきかについての研修を行っていますが、改めてこれらのことについても再認識させられること大であります。

今日は、午後から当事務所の仕入(研修)の業務に新潟市まで出かける予定(スタッフと共に6人で)です。

2003/ 7/10(木)曇り

『国民生活金融公庫の金利、明日から引き上げ!』

財務省は昨日、国民生活金融公庫と中小企業金融公庫の基準金利(設備資金、機関10年以内、現行年1.25%)をあす11日の貸付けから1.60%に上げると発表。2002年12月10日以来の引き上げとなり、何と0.35%もの上げ幅です。

これは、最近の長期金利の上昇に伴うもので、ちなみにみずほコーポレート銀行など3行の長期プライムレートは1.25%から1.60%に10日から7ヶ月ぶりに上昇。

住宅公庫の金利も9月2日から0.4%ほど上がる見通しです。

長期プライムレートが上がることで、中小企業向けの貸出金利も上がる見通しとなっております。

今後の推移を見守りたいところです。

ちなみに、長期金利の上昇は個人預金金利にはほとんど影響がないとか。これは日銀の量的緩和で短期金利がゼロ状態のためと言うことです。

2003/ 7/ 9(水)曇り

『知っているだけで能力が上がる法則』

毎月届く専門誌の記事の中で、以前にもご紹介した「80対20の法則」を始め、いくつかの法則が「知っているだけで能力が上がる法則」として紹介されています。

80対20の法則」

80対20の法則とは、イタリアの経済学者パレードが「社会の富の80%は、20%の人によって所有されている」と唱えたことから始まり、現在では、結果の大半80%は少数20の原因によって生み出されることを表している。


2対6対2の法則

物事を決める時、賛成派2割、無党派6割、反対派が2割の比率と考えて間違いない。勝敗は中間の6割をどう取り込むか。

ビジネスの世界においても、例えばパソコン導入に積極的だった企業が2割、中間の6割が雪崩れを打ってパソコン化した現在でも、2割がパソコン未投入の結果である。顧客の2割に集中して販促活動をし、固めてから中間の6割に波及させる手法として、あらゆる業界で活用されている。


3倍の法則

自分の給与分では会社を維持できない。最低3倍の額の利益を稼がないと一人前ではない。


1人粗利1000万円の法則

現在の給与水準であると、1人粗利1000万円以上である会社では余裕を持って経営できる。


貯蓄の法則

30歳までなら給料の1年分、40歳までなら2年分の貯金があれば、いつ何が起きてもそこそこの対応ができる。


年齢×万円の法則

自分の給与が年齢×万円以上か以下で現在のスキルを判断する


お金の法則

@お金は偏在する=欲しい人、必要としている人のところへ回っていかずに、有り余っていて取りあえず必要のない人のところに集まりたがる。

Aお金は夜行性である=お金は太陽の下の明るいところでは動かず、特に大金は夜の暗闇や人気のないところで動く習性がある。

Bお金で幸せは買えない。不幸せを取り除くことができるだけである。

 

日経平均株価が、昨日一時1万円台を回復したことをうけて、小泉総理が「7000円台のころに、もう下がらないといった人が正しかった。そこで買った人が今、得をしているんでしょ。」と発言したそうですが、「80対20の法則」によれば、今回の株高のおかげで、2割の人(機関投資家!?)が80%の利益を得たと言うことになるのでしょうか。

2003/ 7/ 8(火)雨

『今日はTKCの全面広告日!?』

本日の日経新聞18面は、TKCの全面広告。

内容はTKC経営指標に収録されている22万4149社の企業のうち、優良企業1万1476社の分析結果についてです。

まとめられたのは産能大学経営学教授の宮田矢八郎氏。約1年の研究を経て収益結晶化理論に結実。

詳しくは新聞をぜひご覧下さい・・・。

同じく日経新聞34面に、今度は東京三菱銀行の全面広告が。

内容はTKC戦略者ローンのPR。

東京三菱銀行は、TKC会計人が作成した決算書をそのまま融資審査に活用することで、取引実績がゼロでも革新的融資スピードと、無担保第三者補修無しの融資を可能にしたものです。

当事務所のお客様もこのローンをすでに使い数件の融資実行を頂いています。

メガバンクが地方の頑張る中小企業にも支援の目を向け始めたと言うことは嬉しい限りです。

2003/ 7/ 7(月)雨

『枝豆、枝付は鮮度の証』

昨日のオイシックスのホームページからです。


枝豆は、あえて枝付きで送られてくるそうです。

というのも、枝豆は鮮度が命。鮮度が落ちてしまえば、せっかくの甘さも香りも半減してしまうから。しかし、枝を付けたままお届けすることで、この鮮度の劣化が防がれる。だから、あえて枝ははずさないと。

茹でる時、枝から外すのが大変かもしれませんが、スーパーで買う枝なし枝豆とは比べ物にならないコクと香り、こりこりとした食感、極上の味わいを堪能できるとそのメリットを強調。

枝なしのものは収穫後2日で
糖分 ⇒ 約1/2減少
アミノ酸 ⇒ 約1/2減少

枝付のものは収穫後4日経過しても
糖分 ⇒ 約1/3減少
アミノ酸 ⇒ ほとんど減少なし

というデータもあると書かれています。

頑固職人がつくる 枝豆

何と言ってもビールには枝豆、枝豆にはビール。

美味しい季節になりました。

枝豆でこの夏をのりきりたいものです。

今週も今日からスタート。充実した1週間にしたいものです。

2003/ 7/ 6(日)晴れ

『オイシックス』

NHK教育テレビ土曜夜9時からの21世紀ビジネス塾。昨夜は、「宅配がネットベンチャーを救った」というタイトルで、ネット販売の配送を町の牛乳販売店と契約して、売上を上げている「オイシックス」の紹介でありました。

青年実業家・高島宏平さん率いる「オイシックス」は、インターネットを使って有機野菜を販売。食品の安全性は第三者機関の認証を受けることで保証。手軽さと安全・安心を売り物にしたこのビジネスモデルで、子育てに熱心な30代主婦を中心に多くの支持を集めたそうで、その一方で、牛乳販売店の可能性に目をつけ、高級な卵やジュース、有名産地の肉野菜などを宅配、ネットではすくいきれなかった60〜70代(シニア世代)の獲得に成功したとのことです。

http://www.oisix.com/welcome?page=StaticBean&NEXTVIEW=frame.html&SESSIONISNEW=TRUEID&mi2=7749

「ネット」プラス「宅配」という業態で生き延び、成長を続けるこの企業の“ベンチャー勝ち残り”の秘訣を伝えていました。

デジタルとローテクとのまさに融合と言うことでしょうか。

魅力ある商品を揃えていても、その商品の販売の仕組み作りが全てという事例ですね。

 

今朝は清々しい朝で、過ごしやすい1日になりそうです。

2003/ 7/ 5(土)曇り

『お客様の声を聞く・・・』

昨日は、「中小企業を元気づける支援団体とTKC新潟支部とのミーティング」に参加。

支援団体としての出席は、県産業振興課・にいがた産業創造機構・県信用保証協会・中小企業金融公庫・商工中金・国民生活金融公庫・中小企業大学校等々。

中小企業支援という共通の目的を持った行政機関等とTKCが交流し、情報を交換し合う中で更に有効な支援策を見いだし、地域経済の発展に寄与しようという目的での集まりで、大変有意義な時間を過ごさせて頂くことができました。

ミーティング終了後の懇親会で更に交流ができたように感じます。

そのミーティングの中で、参加頂いたある支援団体の方が言われた言葉が非常に印象的でありました。

それは、

「私どもは、@お客様の声を聞くA早くやるB朝令暮改を心がけるC様々な垣根をとってコミニュケーションをとりながら進める」と。

従来のお役所的な発想とは180度異なった発想であります。

当事務所も、そう心がけたいものだと言う気持ちでお聞きしていた次第であります。

 

昨日は、当事務所のお客様であるG社の志田様より結構なものを頂きありがとうございました。また、当事務所のスタッフの皆さんからも心遣いを頂きありがとうございました。昨日は、上記の会の懇親会の乾杯の発声まで させて頂き、意義ある日になったようです。

2003/ 7/ 4(金)曇り

『成長とは変化すること』

今週のベスとセラーランキング第2位の書籍「採用の超プロが教えるできる人できない人」(安田佳生著・サンマーク出版・1300円)を早速購入。

なんとすでに12万部も売れているとか。

できる人を見抜く秘策を初公開したという内容であります。

まず最初の1ページ目を読み出してドキッ!

「今からこの本を読もうとしている貴方は仕事のできる人ですか。それとも仕事のできない人ですか。」・・・からの書き出しでありました。

「できる人に少しでも近づきたいと考えているのであれば、本書をお読みになる前に、私からのアドバイスをひとつ差し上げましょう。それは、かわろうとすることです。」と続いております。

成長とは変化することと言い切っておられます。

第1章の一部です。

世界でいちばん人件費の高い会社にしたい!

生き残るには、「人」に投資をするほかに道はない。
会社のやりくりが苦しい。しかし、このご時世、簡単に売り上げ増も期待できない。仕入れ先も目一杯のところにきているから、原価削減も行きづまっている。
となると、経営幹部の考えることはきまって、人件費の削減である。
人件費を絞れば絞るほど、会社は楽になる──どこかでそう思ってはいないだろうか。この考え方に取りつかれている経営者のなんと多いことか。
 「できるだけ人件費を抑えたい。できれば世界一、人件費の安い会社にしたい」
実は、この考え方こそが会社を滅ぼすのだ。
私の考えはまったく逆。自社を日本一、いや世界一、人件費の高い会社にしたい。そしてこの考え方に立ってこそ、会社は生き残ることができるという信念を私は持っている。「こんなときに人件費を高くなんて、何をとんでもないことを!」と思われるかもしれないが、まずはそこから話したいと思う。
 
では、私が「いい」と評価するのはどんな人間なのか。
それは、入社して2.3ヵ月で給料分以上の働きをする「黒字社員」となる人材である。そしてそんな人材は、早ければたった1年で、リーダー格である入社5年めぐらいの先輩を追い越してしまう。
考えてもみてほしい。五年やっていた人が1年めの新入社員に抜かれたらどうなるか。奮起して抜き返そうにも、新人はさらにこれから伸びるのだから、現実的に考えてそれは不可能になる。辞めてしまう先輩社員もいるだろう。その点で、新卒採用でいい人間を採れば採るほど、人材の入れ替わりは激しくなると言える。
新人に抜かれてしまった本人がもし、「いや、彼のほうが仕事ができるのだから当然です」などというセリフが言える人間ならば、追い抜かれたように見えても地力は持っていると言える。しかし、追い抜かれた人間のほとんどは、「あの客をマークしたのは俺のほうが先だ」とか、「自分が道をつけたからなのに」などと、追い抜かれたこと、さらには新人を評価した上司に不満を持つことはあっても、自分の無能に気づかない。
一方、抜いたほうの新人は、そのことがよくわかっているから、正当に評価されなければ辞めて、正当に評価してくれるところへ行こうとする。できる人を他社へ流出させてはいけないのは当然だ。だから、できる人が辞める会社は最低だと認識しなければならない。
 では、社員全員が定着することがすばらしいことかと言えば、これにも問題がある。できない人間が、ほかに行き場がなくて定着しているというケースも往々にしてあるからだ。会社が目指すべき大前提は、できる人間が辞めないことである。
 そのためにはどうすればいいのか。まず何よりも、彼らの実力を正当に評価することだ。評価には地位の向上もあるが、もっと端的には報酬のアップである。豊臣秀吉は、その生まれゆえに子飼いの家臣が少なかったが、戦のたびに、手柄を立てた部下に褒美をはずんで彼らの忠誠心を育て、その弱点を補ったという。
報酬をアップさせれば当然、人件費は上がる。評価したい人間が社内に多ければ多いほど、できる人間が増えれば増えるほど、人件費の総額は大きくなる。人件費を増加させなければならないという事態は、できる人間が増えてきた「喜ぶべき事態」なのである。
しかし、そこのところがわかっていない経営者が本当に多い。できる人材を定着させるためには実力を正当に評価しなければならないということも、できる人材には高額の給料を支払うということも、頭では理解していながら、こうした人材定着の構造的な仕組みを骨身にしみてまではわかっていない。これだけ実力主義の時代になったと言われながら、年功序列志向が一朝一夕では改まりそうもないのがいい例だ。私が顧客企業に常に強く訴えるのは、この点である。変わらない会社は生き残れない・・・。

「採用の超プロ」が教える「本当にできる人」を見抜く方法を大公開した本であります!

 

今日7月4日は、アメリカの独立記念日。これ以外にも私にとって今日は意義ある日であります。

その意義ある日と言うことで、昨夜、某ホンダベルノの佐藤店長(ヘアースタイルに特徴が有りとても素敵な方であります)からワイン(赤でした)を頂きました。本当にありがとうございます!!

某生命保険会社の関川さんからも素晴らしい品を頂きました。本当にありがとうございます。

私自身もっともっと成長しなければ・・・という決意です。

2003/ 7/ 3(木)晴れ

『昨日は、社会保険料削減セミナーを実施』

昨日は、当事務所主催による「社会保険料削減セミナー」を開催させていただきましたが、定員80名のところ、100名近い方々のご出席を頂き誠にありがとうございました。感謝申しあげます。

白澤先生の熱のこもったパワフルな語り口で、企業経営における社会保険料を含めた人件費の位置付け、また、その支給の仕方によっては社内を活性化させるという話から始り、次のような項目を詳しいレジメをもとにお話しいただきました。

@社会保険料に関する最新の法改正

A社会保険料コストセーブ法(役員10項目・正社員12項目・パートアルバイト4項目)

B最新の助成金とその申請のポイント

最後に「高年齢者賃金設計と給付金活用のポイント」を8枚ほどのレジメで説明頂き、いくつかのシュミレーションをご紹介頂きました。

実例

60歳(現在の賃金40万円)に到達した社員を今後も雇用する場合、その賃金を20万円とした場合。

現状の40万円の場合の手取額は33万円。20万円に引き下げた場合には在職老齢年金加給年金高年齢雇用継続給付が受けられ手取りは32万円・・・というケースも。

賃金は半分に削減しても本人の手取りはほとんど変わらないという事例。

60歳を過ぎた方の場合は同じ賃金で雇用した場合と公的制度を活用した賃金制度に移行した場合とでは、会社負担に大幅な開きが生じ、これを仮に5年間活用すると1000万円近くの人件費削減が可能となるケースもあるという事例であります。

150分という限られた時間のため、盛りだくさんの内容で説明不十分な点も多々あったかと思いますが、不明な点につきましては遠慮無く問い合わせ頂ければと思います。ありがとうございました。

 

話は変わります。

昨日は日経平均株価が今年最大の上昇。9500円台となりました。長期金利も0.9%台と急上昇。今後の融資の際の基準金利も上昇する見込みです。

金融機関も貸し出しを緩和し始めたところもいくつか見られるようです。北洋銀行・札幌銀行を傘下に持つ札幌北洋ホールディングスの高向社長は「貸し渋りや貸しはがしはダメ。これからは貸し拡(ひろ)げです。」と言明し、赤字企業でも2000万円までは支店長の権限で融資できる仕組みをもうけたと本日の日経新聞が報じています。

頑張る企業に、追い風が吹き始めたようです。

2003/ 7/ 2(水)曇り

『小口の売掛債権の売却が可能に』

昨日の日経新聞に掲載されていた記事です。

東京三菱銀行は中小企業の資金繰り支援のため、中小企業の持つ小口の売掛債権を買い取るサービスを7月から始める。大企業向けに限らず中小向け売掛債権まで対象にするのが特徴で、300万円以上であれば買い取る。今年度中に総額で数百億円買い取り、証券化して投資家や日銀に売却、東京三菱銀としては回収不能となるリスクが軽くなるようにする。

新サービスは中小企業の商品販売代金など売掛債権について、東京三菱銀が設置する特定目的会社(SPC)を通じ買い取る仕組み。売り手の中小企業は売掛債権を早めに回収でき、代金を資金繰りなどに活用できる。最低買い取り額を300万円とすることで中小企業が活用しやすくする。支払いが確実に見込める債権であれば、信用力の劣るベンチャー企業などからも積極的に買い取る。

 これまでも中小企業の売掛債権を買い取るサービスはあったが、対象は特定の大企業向け債権に限る場合が大半。中小企業が持つ売掛債権は100兆円を超えるとみられるが、小口が主体でほとんど流動化が進んでいないのが実情だ。今回、小口の売掛債権を買い上げる仕組みにすることで、中小企業に資金が巡りやすくする狙いがある。

300万円以上と言うことであれば、中小企業に取っては朗報と言う感じですが、売掛債権を売却することにより、その得意先との信頼関係が壊れるという危惧の念が多少あるのですが・・・。

いずれにしてもキャッシュフローの改善につながるわけですね。

2003/ 7/ 1(火)曇り

『原点の会』

昨日は、原点の会に出席。千葉県佐原市の高橋宗寛和尚に三条の地までおいで頂いての研修であります。

昨日は「解行一致(げぎょういっち)」という言葉の解説。

解は理解。行は実践。理解することはできたが、実践する事ができない。どうしたらよいのか。いかにしたら実践できるのか・・・。との投げかけ。

@ワカラナイ→Aワカラナイと言うことがワカル→B頭でワカル→Cデキル(環境が整って)→Dヤレル(雑念・妄想としての)→E普段からそのことになりきる・・・・との解説でありました。

 

昨日30日は「大はらい」。夜、家族全員で近くの青海神社へ。

「大はらい」は、半年間の罪汚れをはらい清め、残る半年を無事に過ごせるという願いを込めての行事!?との事ですが毎年の恒例のことなので出かけた次第。

今日から、本年後半戦のスタートです!!