2003/ 4/30(水)雨

『ひとつのことを一生けんめい』

先日、ある方から手みやげとして頂いた和菓子(県外の和菓子店のものです)の中に、入っていた紙が次の写真です。

         

・・・ひとつのことでもなかなか思うようにはならぬものです

だからわたしはひとつのことを一生けんめいやっているのです

                          香 雲 堂 主人・・・・

 

和菓子づくりにこだわって極め続けている姿勢にとても好感がもたれます。

ちなみに、頂いた和菓子は最中でありました。控えめな甘さの中にも、味があると言ったらいいのでしょうか。しっかりと、かつ、あっさりとした味で、とてもおいしかったことを一言付け加えさせて頂きます。

2003/ 4/29(火)晴れ

『みどりの日』

本日はみどりの日。

自然に親しむとともに、その恩恵に感謝し、豊かな心をはぐくむ日だとか。

ただいま、ゴールデンウイークの真っただ中です。

今日は快晴。屋外で体を動かすには最適の天候。

情報通信化が進み、それでなくても気ぜわしい時代。休暇先まで仕事の携帯電話やメールが追いかけてきたり、渋滞などで疲労だけが残ったりするようでは、本当の休暇にはなりませんが、残された連休を有効に活用し、ぜひ明日への活力につなげたいものです。

2003/ 4/28(月)晴れ

『地方選と企業経営』

昨日は統一地方選の投票及び即日開票が実施。当加茂市においてもそうであります。意外な結果という感であります。

定数20で争われた福岡県太宰府市議選では、最後の議席をめぐって1票差が明暗を分け、現職が涙。

茨城県古河市議選(定数26)で、26位にいずれも無所属の新井勝治氏(59)と阿部捷一氏(60)が671票の同数で並ぶ結果。 最下位当選者は抽選で決まるが、選管は28日未明に選挙会を開き、抽選の日時などを協議するとか。

愛知県渥美町議選で、最後の議席を争う無所属現職2人の得票が同数となり、公選法の規定でくじ引きで当選者を決定。

1票差であれ、抽選であれ、くじ引きであれ、当選すれば勝ち。1票差であれ落選すれば負け。

たった1票の違いで明暗が明らかになるのが選挙。

ある意味では、企業経営もまた同じ。1円でも残高不足であれば手形決済はできず不渡りとなります。

銀行融資も、可か否か。

ぎりぎりの自転車操業では、生き残りをかけた経営は難しいと言うことになります。撤退か、まは、一大決心して経営革新しなければならないと言うことになります。

2003/ 4/27(日)晴れ

『やる気』

次は、ハーズバーグが、人々が仕事を遂行する上で、どんな時に満足を感じ、どんな時に不満を感じるかについて広範な調査を行ったうえでの結論だとか。

@不満要因・・・・会社の経営政策・作業条件・給与・対人関係

A満足要因・・・・達成・承認・仕事のやりがい・責任・成長・昇進

@の「不満要因」とは、それらが不十分であれば深刻な不満を引き起こすが、十分に用意されたとしてもやる気にさせることは出来ないというもの。

Aの「満足要因」とは、たとえそれらが不十分であっても極端な不満は引き起こさないが、もし十分に備わっていればやる気にさせることが出来るもの。

社員を本当にやる気にさせるためには、まず作業条件や給与などの不満要因を改善し、その上で仕事上の達成感ややりがいなどを感じさせるようにすべきであるということでしようか。

不満要因だらけの職場の中から社員のやる気を引き出すことは不可能であるということですね。

私も含め、経営者は、このハーズバーグ理論を真剣に考える必要があり、これが企業生き残りの最大のテーマのような気がいたします。

企業は人なりですから。

2003/ 4/26(土)雨

茶節で健康維持

ある書き込み欄に、「茶節」が健康に良いとありまた。「茶節」とは、味噌に鰹節を入れてお茶を注ぎ掻き混ぜて飲むものだとか。時にはさらに梅干を入れてほぐして鰹節と一緒に食べたりしてもおいしいとありました。

そこで、ネットで「茶節」を検索したら、茶節はもともと鹿児島地方に伝わるもので、カツオブシにみそを加え、熱い番茶をさして飲む一種の健康飲料で、おそらくカツオブシの豊富な栄養が手軽にとれることから、疲労回復などの目的で飲まれてきたとの解説がありました。

「茶節」は、一日1〜2杯、お茶代わりに飲むとともに、中の鰹節も具として食べることをおすすめで、一杯の茶節でとれる鰹節は少量ですが、毎日の習慣として続ければ、立派な栄養源になるとか。

この「茶節」を手軽につくれるものも販売されているようです。

http://www.e-yamakyu.co.jp/cha.html

この数日、身近な方で、健康を害して、救急車等で病院に搬送されたという方が何人かおられます。

健康管理の必要性を痛感しております。健康増進についてもっともっと意識し具体的行動をとりたいものです。そのためには健康によくないことは一日も早くあらためることですよね。

企業経営にとっても同様であります。

2003/ 4/25(金)雨

『社外取締役』

本日の朝刊によれば、ソニーは6月に「委員会等設置会社」に移行するのに伴い、日産自動車のカルロス・ゴーン社長ら8人の社外取締役を迎えるとのこと。

ゴーン氏が日本企業の社外取締役を務めるのは初めてで、出井伸之ソニー会長が自ら就任を要請したそうであります。

出井氏は「社員のモチベーション(やる気)を保ちながら進める構造改革について謙虚に学びたい」と、日産改革でのゴーン氏の手腕を評価したためとか。

新体制でのソニーの取締役は17人で、ほぼ半数を社外の人材が占めることになり、ゴーン氏以外でもオリックスの宮内義彦会長、富士ゼロックスの小林陽太郎会長など大手企業の経営者が名を連ねるています。

執行との分離を明確にするため、取締役会議長には中谷巌多摩大学学長が就くと書かれています。

半数の取締役が社外からとは画期的なことであります。今後の動向を注目したいものですね。

2003/ 4/24(木)雨

『モラール』

昨日のこのコーナーで紹介した加藤先生からの言葉で一つ気になるものがありました。

企業においては、「モラール」を高めなければならない・・・・・。

道徳を意味するモラルではなく、「モラール」。

意識・やる気という意味という説明。これらがあるかないかが重要とか。

ちなみに、インターネットで「モラール」を検索したところ、あの有名なオタフクソースの「モラールアップのための改善」が次のように出現。

http://www.assoc-elder.or.jp/db/contest/jr_1998100501.htm

全社員の意識高揚のためには経営方針書が不可欠と言うことがあらためて再認識した次第です。

2003/ 4/23(水)雨

『第1回IT実践塾開催される!!』

昨夜は、先にご案内した当事務所主催のIT実践塾開催第1回目を実施。

静岡からの加藤先生をお招きしての進行で、あらためて気づいたことは、業種・規模関係なく、ITを駆使すべきであること、更にこれらにかける投資は年間5000円でも数百万円から数千万円の売上を上げることは可能であること、パソコンを所有していなくてもできること、などなど・・・。

加藤先生のプロフィールは次の通りです。

http://www.katoken.gr.jp/

これに気がつくかつかないかは、経営者意識の問題であると痛感した次第です。確実に売上が増え、利益が上がることは、やり方次第であります。

次回は、6月24日の開催予定です。どなたでも参加大歓迎であります(参加費5000円)。ただし、定員がありますのでその際はご了承願います。

2003/ 4/22(火)晴れ

『養子縁組』

先日、あるお客様から相続対策を含めて、養子縁組の相談がありました。

遺産に対する相続税の課税額は、その法定相続人の数によって違ってきます。つまり法定相続人が多ければ多いほど相続税は少なくてすみます。

相続税の基礎控除額は5000万円+法定相続人×1000万円。

法定相続人1人あたりの基礎控除が1000万円ありますので、例えば2人で相続する時は基礎控除は2000万円ですが、3人になれば3000万円になります。これが遺産の額から最初に引かれますので、残った額に対する税額が安くなります。

また全体で考えれば、1人あたりの相続額が減りますから、累進課税による相続税の場合、少なくなればなるほど税率自体も下がり、税額もそれに応じて少なくなります。

そこで、相続人の数を増やせば節税になるということになりますが、日本には養子制度というものがあり、この制度によって養子になった場合は、血縁として法的に認められます。法的に血縁と言うことは当然相続の権利もあります。つまり養子は相続人になれるということです。

以前は、節税のためたくさんの養子を迎えることがあったようですが、今は税制上の基礎控除の計算は実子がいる場合の養子は1人まで、実子がいない場合は2人までとなっています。

2003/ 4/21(月)雨

『超プラス思考法』

16日に「ツキの大原則」というテーマの研修会の案内をいただいたのですが、都合により出席できなかったのを残念に思っていたところ、一昨日の三条新聞にその内容が詳しく報道されていました。

講師の西田文郎さんの講演は大好評だったとか。

その中での一部です。

「ツキ」や「運」は偶然にはやってこない。最近どうもツイてないと思う人からはどんどんツキが逃げる。理由は、脳が無意識にマイナスのイメージを作り、行動に結びつく思考回路がマイナスに向かうため。「脳は生まれてこれまでの経験をすべて記憶している。それができないというイメージならマイナス思考。できるというイメージならプラス思考。これを常にプラスにするにはブレーントレーニングが必要・・・」

ジャンプの原田選手、長島茂雄さん等を例に話されたとか。

 

マイナスに考えても何も特にならない。ならばプラスに考えたほうがベターと言うことですね・・・。

不景気不景気と言っても売上がらない・・・。ならば、やるべき事はあきらかです。実行あるのみ。

2003/ 4/20(日)雨

『45年連続増収の秘訣』

昨日、19日の夜のNHKのテレビ番組「21世紀ビジネス塾」で長野県伊那市の寒天メーカーの「伊那食品工業株式会社」が取り上げられておりました。

タイトルは、「無理をしないで成長経営・45年連続増収の秘訣」。

何と1959年の創業以来、一度もリストラを行わず、実に45期連続増収を達成。その秘訣は、「決して無理ししないこと」と言い切っていました。決して急成長はせず、営業にもノルマを設けず、従業員が無理をしない作業環境を作り上げる、会社に関わる全てが無理をしないで働ける仕組みを作り上げることが、利益を生む体質を作るといっておりました。

いくつか私なりにメモった項目を列記しますと・・・

@カギは、市場創造。

崩れない寒天、柔らかい寒天、固まらない寒天(固まらないものは不良品ですが、その不良品話量産する技術を開発)。寒天は、口紅・ヨーグルト・チーズ・焼き肉の缶詰などなどに使われている。

A景気は自らつくるもの。

B市場は創り続けること。

C製品を売るのではなく、技術・アイディアを提案営業する(売れるものを売るのではなく技術をかってもらう)。

D新商品は小出しにする(企業の価値は永続することだから)。

E10年先を見据えたガマンの経営。

F新しい価値は人が生み出す(人財)。

 

企業の価値は最終的には永続することと言いきっておられました。そのためには利益を出すことですが、新製品を一気に出してしまって一時に利益を出し切るのではなく、小出しにし、業績を末広がりにする。そうすることによってみんなが幸せになる・・・。その裏には、「本物はいつでも売れる」という自身があると言うことであります。

何でも「本物」を見極めたいものですね・・・。

http://www.kantenpp.co.jp/

http://www.kantenpp.co.jp/corpinfo/index.html

社是イメージ

上記は、伊那食品工業株式会社の社是であります。

2003/ 4/19(土)曇り

『プロの精神』

プロは大抵困難な仕事に従事しているとか。そして、その困難な仕事をうまくやり遂げるには、技術的能力よりも、もっと精神的な力が要求されると言います。

プロの精神は大きく分けると、3つの要素から成り立ち、それは意欲・信念・根性であるそうであります。

今の時代、まさにこの3つが必要不可欠のようですね。企業としても、個人としても・・・・・・。

2003/ 4/18(金)晴れ

『資本金1円の会社が17社』

今年の2月から資本金1円から会社を作れる最低資本金規制の特例がスタートしていますが、2月からの施行から2ヶ月余りで600社に達したそうです。

このうち資本金1円の会社は17社。

業種別の多い順では。@ソフト・情報サービスAコンサルタントCその他サービスD建設業E小売業F商社・卸売業G広告・出版H福祉・医療の順。

会社設立者の職業はサラリーマン74.6%でトップ。

一応は、国が狙った成果が出始めているようであります。

 

話は変わります。先日発表されたホンダの車ですが、その写真を見てびっくり。何とドアミラーがありません。

ドアミラーの代わりに、新たに採用されたのはサイドビューカメラ。これにより空力性能の視界が向上されるのだそうです。秋に発売されるそうですが楽しみであります。

2003/ 4/17(木)晴れ

『チャンスの女神』

「チャンスの女神は後ろ頭がはげている」ということわざです。

事務所を開業した18年前に参加したあるセミナーの際に、その時のトレーナーの方から聞いた話です。単純な私は、なるほどと深く共鳴した次第。今日の私はこの女神の話のおかげで存在しているといっても過言ではありません!?

この話はご存じの方は多いと思いますが、簡単に私の理解している範囲で説明いたしますと次のような内容であります。

前方からある事象がやってきたとき、「これはチャンスかな、どうかな」と迷っているうちに通り過ぎていき、過ぎ去った後で振り向くと、その後ろにチャンスと書いてあってつかもうと思っても後ろ頭がはげていて滑ってつかめないという話です。

あっ、チャンスの女神だったんだ!」と気づいて追いけても、つかむことが出来ないというわけです。

向かってくるものごとに対しては、とりあえず受け入れ、その後にチャンスであれば引き込み、そうでなければ手放せばいいと解釈しています。

もうだめかなとあきらめかけてる今、その今が実は最高のチャンスかもしれません。変わるチャンス、飛躍するチャンス・・・。

人生においても企業経営においても実はいろいろなところにチャンスが存在していると考えます。それに気づくかどうかは本人次第と言うことですね。

2003/ 4/16(水)晴れ

『2500万円まで非課税』

今年度の税制改正の目玉の一つ、相続税・贈与税の一体化による「相続時精算課税制度」が注目を集めています。

一定の条件に合致すれば、2500万円までの贈与税の非課税枠が設けられた上、非課税枠を越える部分について税率が軽減(一律20%)されました。

また、住宅取得を活性化させるため、平成17年末の時限措置として住宅取得資金の贈与に限っては非課税枠を更に拡大し、3500万円までとする措置も講じられています。

有効に活用したいものです。

http://www.mof.go.jp/jouhou/syuzei/syuzei.htm

話が変わります。

昨日久しぶりに深夜にテレビを見たところ、再放送ではありましたが、「そごう再建」についての今日までの現場の改善のドキュメンタリー的な番組がありました。その最後に、社長が社員に言った言葉に「にげるな、あきらめるな、ごまかすな」というものがありました。常日頃から、社長自身の信念とされているそうであります。この言葉通りの取り組みで、そごうは再建できたと言っても過言ではないと痛感した次第です。

2003/ 4/15(火)曇り

『オンリーワンが成功条件』

東京ディズニーランドが今日15日で開業20年だそうであります。私自身ちょうど開業の前年まで浦安に住んでいたため、デイズニーランドには人一倍親近感があります。

この20年はオンリーワンが成功条件だったと加賀見社長は本日の新聞で語っています。

2003年度の入場者数は2500万人。なんと1日平均6万8千人。

リピーターを増やすため3年に1つ、アトラクションを増設。追加投資の累計は、初期投資を上回ったとか。

今後10年後の未来図はという問いに対して、「東京出張に際して家族で舞浜に来て、子供と奥様はここで楽しみ、御主人は朝東京に行き夕方帰ってくる。こんな過ごし方ができるような設備を充実させたいです・・・。」

常に初心に返ることが大切と気を引き締めているそうであります。

「テーマパークは生き物。進化を止めたとき、老化の始まり」とのこと。

企業の規模の大小は関係なく、このことが言えるのではないでしょうか。

http://www.tokyodisneyresort.co.jp/tdl/japanese/j_wn/20th/index.html

2003/ 4/14(月)曇り

『トヨタより強い会社』

固定費が軽くて売上高の2年分を上回る現預金があるために、売上高がゼロという緊急事態が8年間続いても債務超過にならない会社。それはヒロセ電機。

1個100円にも満たないコネクターの専業メーカーながら、松下電器の22倍もの収益力を誇り、トヨタ自動車の3倍に相当する現預金を保有(売上高月数換算でトヨタは7.9ヶ月に対しヒロセ電機は23.6ヶ月)すると、4月14日号の日経ビジネス誌が伝えています。

売上高営業利益率は30%に迫り、損益分岐点比率は軽く50%を下回る会社だそうであります。

決して利益第一主義ではなく、決して合理主義でもないヒロセ電機の強さの秘密に興味津々であります。

2003/ 4/13(日)曇り

『自家醸造100%のワインのワイナリー』

昨日は、巻町にある18000坪のブドウ畑にあるワイナリー「カープ゛ドッチ」をスタッフ全員で訪問。

カーブドッチの葡萄園はヨーロッパ系の「ワイン醸造用品種」を栽培。新潟の海岸一帯は、砂地で水はけが良く、夏暑くしかも雨が少ないという、ワイン用葡萄の栽培には理想的な土地のため、日本海を望む伸びやかな丘陵の上に約10種類の高級品種を植え付け、この土地の風土にあった葡萄の研究をしながら本物の美味しいワインを作っているとのこと。 カーブドッチのワインは、輸入ワインなど他のメーカーのものを混ぜない自家醸造100%であることを誇りとして・・・。

カーブドッチの落 希一郎(おち きいちろう)社長より上記の内容等について本物のワインの神髄を熱く語っていただきました。感慨無量の一日でありました。

何種類ものほんもののワインも試飲させていただき感謝申しあげます。

建築物にもこだわりをもたれ、その一つ一つについて説明していただきました。

早速、ヴィノクラブ会員になろうと思います。

http://member.nifty.ne.jp/sapoo/tea_time/cavedocci.html

http://www.docci.com/index.htm

この樽はドイツから輸入したもので1個10万円前後だとか。3年しか使えないそうです。

2003/ 4/12(土)雨

『心の知性とその高め方』

昨日は、朝から夕方までの一日、「気づきから生まれる職場活性化セミナー」を聴講。

管理者としての心構えや管理者が果たすべき役割、管理の基本的な考え方からこれからの新しい管理者としてのノウハウなど演習や事例研究を交えての研修でありました。

最後に、経営者に必要な要素としての「心の知性とその高め方」として次の5項目を紹介いただきました。

1.自分を知る能力=自分の本当の気持ちを自覚し心から納得できる決断ができる。

2.自分の勘定を上手に操作する能力=衝動を自利し、不安や怒りなど、ストレスの元になる感情を制御できる。

3.自分のやる気を起こさせる能力=目的の追求に挫折したくなる時も楽観を捨てず自分自身を励ますことができる。

4.感情移入の能力=人の気持ちを敏感に感じとり共感できる。

5.人間関係を上手に築き上げる能力=自分の感情や他人との関係を上手く処理することができる。

 

ーーーーー仕事は人であり、心であり、その燃焼であるーーーー

中之口村出身の平沢興氏の言葉で締めくくられました。

大変有意義な一日となりました。

2003/ 4/11(金)晴れ

『叶匠寿庵の心』

企業経営にとって社員の役割は社長の経営方針を理解し、それを実行するよう努力することだと考えます。

次は、昨年12月にスタッフ5名と共に参加した、日本経営合理化協会の牟田理事長の講演の内容の一部です。

・・・・・どんなに商品が優れていても、社長の想念が社員に伝わっていなければ、売れない。

社長になり代わって、社員が店頭に立ち、得意先を訪問し、販売促進ををやって、売上を稼いでいることを忘れないで欲しい。社長の想念を体した、熱意溢れる社員を一人でも多く育てることが、本当に強い会社を築く要諦である。

私が感じ入った会社の一つに叶匠寿庵がある。創業者の芝田清次さんは、39歳の時に人生を見つめ直し、長年勤めた地方公務員の職を、後わずか三カ月で恩給がつくという直前に辞め、素人の身一つで和菓子店を起こした。

初めは、饅頭を作って箱に詰め、肩に下げ、観光バスの窓に向かって売り歩いた。その地を這うような苦労から、人情の機微も、商売の酸いも甘いも、人たる者の夢や使命も、知り尽くした人である。惜しいことに、亡くなられて十年ほどになる。
 芝田さんは、社長の心を心とし、お客様の喜びを喜びとして、どんな苦労にもめげない社員を育てることに命を捧げた。

ある時、こんなことがあった。お菓子を買われたお客様が、代金を払うと、お菓子を置き忘れて、そそくさと帰られてしまった。気づいた女子社員が急いで後を追ったが、見あたらない。機転をきかした彼女は、独りでタクシーに乗り、京都駅に駆けつけた。店でのやり取りから、東京の人で、何時の新幹線に乗るか分かっていたからである。発車のベルが鳴り止む寸前、間一髪で新幹線に飛び乗ることが出来た。

長い長い列車を捜し回り、お客様を見つけたのは、もうすぐ名古屋という辺りだった。お客様は、驚くやら、感激するやで、何度も何度もお辞儀を繰り返し、握手を求め、全身で感謝を現された。疲れた乗客が多く、殺伐とした車内で、その一角だけがパッと光が射したように輝いて見えたという。 お客様が、「きみは、これからどうするんだ」と、目頭を熱くして尋ねた。
「お会いできて、本当に嬉しかったです。ちょうど名古屋ですので、京都に引き返させていただきます」と、笑顔を残して辞去すると、列車が見えなくなるまで手を振って見送った。

この女子社員は、社長の命令で、そうしたわけではない。自分の機転と判断で、わずか数千円のお菓子を持って、新幹線に飛び乗ったのである。お金では替えられない
叶匠寿庵の心が、お菓子に込められていたからである。

芝田さんが、このことを知ったのは、彼女からの報告からではない。お客様が雑誌に書かれて、それを送ってくださったからである。

社員が良く育っていないと、社長の想いはなかなか実行されない。苦労人の芝田さんは、和菓子だけを売っているのではなく、商いの道とか心、哲学とかお客様の喜び、そういったものを命懸けで守ってきたわけである。だから、社長の想いが骨身にしみて社員に伝わり、実行されたのだ。社員が良いと、伝説が生まれる。
 田さんは亡くなられたが、その遺伝子が社員の血の中に脈々と流れ続けていることを願って止まない。
社長の想念を体し、機転をきかして実行する社員こそ素晴らしい。・・・・・

社長の思いが社員にどの程度伝わっているか、そして実行されるかが企業経営の根幹であると再認識した次第です。

私自身、所長としての想念を更に明確にし、社員と共に実行していきたいものです。

昨日、市内の元会社社長夫妻が新潟地検に詐欺破産の疑いで逮捕されましたが、何が正しいか、何が本物かを見極め、さらにその本物等にふれる努力をしながら正道を歩んでいきたいと思います。

正しくないことが永続できるわけがないのですから。

2003/ 4/10(木)晴れ

『ドラマ・マルサの感想』

フジテレビ系列のドラマ、8日夜9時からの「マルサ!」を眠い目をこすりながら一応?最後まで見ることができました。

率直な感想は、期待はずれ。狙いがいまいち伝わらなかった感です。どうしても「マルサの女」と対比してしまうのは仕方がないところかもしれませんが。

次はフジテレビのホームページに寄せられたこの番組に対する投書が載っていましたのでの一部を紹介致します。

http://www.ktv.co.jp/marusa/bbs/index.html 

@第一話、拝見いたしました。
お金の大切さを、改めて考えさせられます。
お金儲けは、決して悪いことではありませんし、この不況の時代経済が活気付く為にもイキがいい経営者の方たちが増えてくれることを望んでいます。
けれども。税金は万人に平等であって欲しいし、脱税は犯罪には違いなく、悪質な脱税を「見過ごさない」公平な立場での厳しさは、徴収する側の方達に、常に持っていてほしいなと思います。
多少、詐欺まがいのファーストミッションだったように感じられましたが(笑)、したたかなターゲットの裏をかく捜査を今後も大いに期待しています・・・。

A内容はともかくとして、初回おもしろかったけど
番組内で「原価率て何ですか?」
なんてマルサの人間が 愚問をするのは可笑しい
そんな愚問をする人間が国税局に入れるはずが無い。
もう少し、現実さが期待したい。

B内偵・潜入捜査と、所々に笑える要素をちりばめながら、小気味良いほどのテンポと痛快さに、70分、飽きることなく見終われました。
同時に、査察のターゲットの、自分の信念と誇りを捻じ曲げてしまった悔しい、遣る瀬無い思いも伝わってきて、単に不正をやっつけて「あぁ、面白かった。」だけで終わらないところも「次回も見ようかな」という気にさせてくれますね。

C儲けた所からガッポリ頂く!?なんか、ひとの2,3倍も働いて少しでも生活を楽にしたいと思って仕事している人たち・・請けたからガッポリ頂く?悪者みたい。それとも商売していて儲けない方がよろしいのでしょうか? 自営業者より

D初回、拝見しました。予想を裏切ってくれる事を期待していましたが、裏切られたのはその期待の方でした。
 今は伊丹映画「マルサの女」が大ヒットした80年代末のバブル期とは違い、不況の真っ只中であります。それこそ出来る事なら免除してもらいたい心境で必至の思いで捻出したお金で税金を払っているというのに、その血税を湯水の如く無駄遣いしている国こそ裁かれる対象であるという思いを抱いている自営業者は多い筈です。・・・(途中省略)
 
 民間企業は不況にあえいでいます。業績も上がらないから銀行の貸し渋りにもあいます。その銀行にお金を預けていても、時間外のATM使用による手数料で利子が消えてしまうんです。だから何とか知恵を絞って税金を安くしたいと考えるのは当然です。
そんな血税で安定した給料や賞与を得ている公務員に対し、私たちは悪者のイメージを持ちます。それは査察官なら尚更です。私達からすると、「税収が少ないから発泡酒の税率を上げよう」と言い出したボンクラと大差無い位イメージ良くないです。
 製作サイドとしては「勧善懲悪」モノのつもりかも知れませんが、一般市民の敵視する方は、今の時代はむしろマルサの方であるように思います。だから、江角さんが「ショムニ」で見せてくれた爽快さは感じられませんでした。それは、ドラマでいくら悪質な脱税者として設定していても、「脱税も悪いけど国の税金の使い方はもっと悪い。あんな使い方をされるなら税金なんて払いたくない」という思いが皆に少なからず有るからです。・・・(途中省略)

最後にもう一度言いますが、今、人々が苦々しく思っているのは、悪徳脱税者よりも、血税を垂れ流している国の方だと思います。ともすればマルサは、その血税を吸い上げる「弱いものいじめ」になりかねません。なのに、一芝居打ってボロを出させるようなストーリー展開は、マルサを更に悪者に仕立てるだけだと思いますので修正すべきです。もっと納税する側の立場に立った視点を盛り込むべきでは?。
「ナニワ金融道」などの手法をマルサに持ち込んでも爽快感は生まれませんよ。

ドラマ自体、税に対する意識向上にはプラスとは思います。

本質としては、税の徴収以前の問題として、その徴収される血税の使途に国民が納得できるかどうかが最大の課題ではないでしょうか。

この「マルサ」のドラマ終了後には、今度は、例えば「会計検査院」格闘記みたいなものを企画して、国・市町村の税の執行の無駄等を徹底追及するような番組をぜひつくってもらいたいものです。

2003/ 4/ 9(水)曇り

『融資先企業に、信用格付けを提示』

銀行の企業格付けが定着してきておりますが、本日9日の日経新聞によると、長野県に本店のある八十二銀行が今年度から融資先企業に対し、従来は内部資料として利用していた信用格付けを企業側に提示すると伝えています。

銀行側が融資先の信用リスクをどう判断しているか、適正と考えている金利水準はどの程度かを説明することで、融資先の理解を得た上で金利をリスクに見合った水準に引き上げ、収益力の強化を目指すとのことです。

リスクに見合った金利より低い水準で貸し出している企業に対して金利改定を行うための説得材料として信用格付けの提示に踏み切ることは、あからさまに貴方の会社は何点です、と通知表を突きつけられることであり、まさに融資先選別がますます顕著になるような気がしてなりません。

いずれにしても、信用格付けのための評点を一点でも上げる企業経営を今まで以上に行わなければいけないと確信した次第です。

昨年、企業格付けアップセミナーの講師をさせていただきましたが、今年度も実施すべく準備中であります。

 

おかげさまで平成13年1月に開設して以来、当ホームページのアクセスが昨日午後、30000を達成いたしました。

幸運の30000アクセスの方から、メールを頂きありがとうございました。燕市の岡田様です。今後ともよろしくお願いいたします。

早速、心ばかりの品(先月28.29日のこのコーナーで紹介させていただきました「ももたろう理論」です。)ではありますが、送らせていただきました。ご査収下さい。

おそらく40000アクセスは本年12月中旬と思われます。40000アクセス者もよろしければメールをいただければ幸いです。

2003/ 4/ 8(火)曇り

『マルサ』

円谷加音子扮する江角 マキコ主役のテレビドラマ「マルサ!!東京国税局査察部」が本日よりスタート。フジテレビ系列で夜10時からの放送です。

第一話の今日は、急成長を遂げたラーメンチェーンのオーナーの脱税摘発とか。

ちなみに、円谷加音子扮する江角 マキコの役柄は次の通りです。

"査察総括第三課"の一員。

性格は几帳面。物事を順序よく片付けないと気がすまない。

仕事に関しては、自分の専門の仕事以外はお茶の入れ方も知らないが、ひとたびミッションに入り、変装するや、そのコスチュームに合わせて人格が豹変する。

脱税の手口に関しての知識はメンバーピカ1。言わば『脱税摘発のプロ』。

普段は表に出さないが、「税だけは万人に公平」という信念の下、税の徴収に強い正義感とプライドを持っている。その情熱は、相手がヤクザだろうが、大物政治家だろうが、決してひるむことはない。

父親は、東京国税局の税務調査員だったが、彼女が10歳の時に他界。

ミッションとは「潜入捜査」とか。

http://www.ktv.co.jp/marusa/index.html

今晩が楽しみであります。

 

おかげさまで、このホームページも本日で30,000アクセスをむかえそうです。はたしてどなたが30,000アクセス者となるのでしょうか。

2003/ 4/ 7(月)晴れ

『上場企業の倒産、週末の木・金に集中』

上場企業の倒産が週末に集中しているそうです。

民間調査会社の帝国データバンクの集計によると、調査対象の44.1%が、木曜、金曜日の週末に民事再生法などの法的な申請をしたとのこと。「証券市場への影響を最小限にとどめるため、法的申請日を選ぶ企業が多い」(帝国データバンク)といいいます。

調査対象は1991年以降に倒産した上場企業のうち、倒産時には上場廃止となっていた企業などを除く102社。このうち金曜日に法的申請をした会社がもっとも多く25社。木曜日が20社で続いているというデータとなっていることによるもの。

はたして、以前からいわれていた3月危機は無事過ぎ去ったのでしょうか。これから3月決算の発表が6月頃まで集中するわけですが、週末、特に木・金は注意したいものですね。

今日から新しい週の始まりです。今週も充実した一週間にするためにスケジュールを上手に立てたいものですね。

今日7日は、小学校・中学校・高校等の入学式のところが多いようです。校長・来賓の挨拶はどんな内容か興味のあるところです。

2003/ 4/ 6(日)曇り

『日本郵政公社のキャッチフレーズ、真っ向サービス』

4月1日から日本郵政公社がスタートしました。どう変ったかいまいちわかりにくいところです。

日本郵政公社の名前の前に「真っ向サービス」というフレーズが記載されていて気になるところでしたので、ホームページで見てみたところ、日本郵政公社総裁就任あいさつの中に「・・・全国のお客様により良い、より魅力的なサービスを提供申し上げる事。サービスの供給側の視点ではなく、常に顧客の立場に立って、ご満足戴ける真心のサービスを提供申し上げることが必要です。即ち、真っ向サービスです。・・・」との記載がありました。

真っ向サービスとは「真心のサービスの提供」という意味のようです。

公社のスタートに当たり、経営理念と行動憲章及び環境基本宣言を策定下との記載もあります。と言うことは今までは存在していなかったが策定されたということでありますので、これだけでも公社化の意義はあったのかなあという感であります。

 

平成15年4月1日 日本郵政公社総裁就任あいさつ

http://www.japanpost.jp/top/message/message03.html


日本郵政公社は「年功序列」から「能力・実績主義」への転換を打ち出し、年度内にも、やる気と能力のある職員に幹部への道を開く「志願制昇任選考制度」が導入されるとのことです。郵政事業庁からの衣がえを機に、昇給や賞与、昇進を左右する人事評価シートを全職員に配布しており、「加点主義」の競争原理を導入することで人材育成に主眼を置くそうであります。

 

私どもも、真心サービスを徹底したいものです。

2003/ 4/ 5(土)雨

『そこでOK?車の座席』

本日5日の日経新聞に、上記のタイトルの記事が掲載されていました。

タクシーに同乗するとき、得意先は1番奥(運転席の真後ろが上席)に乗せる、といったマナーは知っていますが、しかし、得意先の人が運転する車に乗るときや、男性と女性がまじる場合は……。

車の持ち主や上司が運転する場合は、タクシーと違って助手席が上席だそうであります。

まず乗り物の座席の基本的な位置取りを押さえて対処すべきですが、相手の好みに応じて臨機応変に心配りをしたいものですね。車に限らず・・・。

 

あいにくの雨の休日になりそうですが、ゆっくりからだを休めることと致します。

2003/ 4/ 4(金)晴れ

『何をしなければならないのか』

昨日は地元商工会議所の会議(加茂産業振興ビジョン策定に係る打ち合わせ会議)に出席。

新潟経営大学の椎谷教授・石井助教授より基調講演、各産業界からの代表よる現状の報告、会議所からの加茂市の商工業の現状分析報告等、盛りだくさんの2時間余りでありました。

椎谷教授からは、加茂市地場産業の現状と課題について@今日の文明史の転換を、どう読みとるかA豊かさの指標について、地域・地場産業はどのような関わりをもっているかB産業が地域発展の糧であることを、どう捕らえているかC開かれたアメニティー地域社会づくりをどう進めるか等々について講演。

石井助教授からは、現在のIT事情と加茂市におけるITの企業展開について、ウォルマートの創業から発展の経緯を紹介いただきながら、加茂市においては、どう展開していくべきかの示唆を講演。加茂地域や自社の特性に合ったIT展開・コラボレーションの考えを持つ・オンリーワンへのこだわりをもつべき等々の内容でありました。

 

大変、貴重な話を聞くことができ、また有意義な時間でありました。

ある方の発言で、ホームページを作ったが、一つも商品が売れなかったのでやめたとのこと。

おそらく売れるようなホームページの作り方をしていなかったのでは?という感想であります。

ITについていえば、あくまでも手段であって、目的ではない。いかに使いこなすかではないでしょうか。

伝統や過去の実績がどうであれ、今、自身が扱っている商品が、時代のニーズにあったものなのか。あっていなければあったものをどうつくるのか。それをどういう手段で売るのか・・・・がすべてではないでしょうか。

その中で、ITを手段としてどう利用するのか・・・。

まさに、昨日のこのコーナーで書いた「その鳥を狙うな!」であると痛感した次第です。(昨日の当事務所主催の新潟活学塾「経営理念の探求・そして古典に学ぶ」の講演テープご希望の方には無料にて差し上げますので、希望者はメールにてお知らせ下さい。お送りいたします。)

当事務所では、今月22日より実践IT塾を開催いたします。2ヶ月に1度の開催です。真剣にITの活用を考えている方はどなたでもふるってご参加頂ければ幸いです。

2003/ 4/ 3(木)晴れ

『その鳥を狙うな!』

昨日は、当事務所主催の新潟活学塾「経営理念の探求・そして古典に学ぶ」を開催させていただきました。多くの方の出席ありがとうございました。タイムリーな話で大変有意義な時間となりました。

最後の質問コーナーで、参加者の丸山さんの「売上を上げる方法は?」という質問に対しての先生からの回答及び解説の中で、「その鳥を狙うな」という話がありました。

この話が紹介されている書籍が手元にありましたので、参考までに紹介いたします。

・・・これは、市村清氏(株式会社リコーの前社長)が昔、帝国ホテルで講演された演題であります。その内容は、同氏が父親に連れられて、すぐ近くの裏山へ小鳥をとりにいったそうです。

ところが父親は百発百中で小鳥をとるのに、市村少年は一羽もとれなかった。その時に父親がこう教えてくれたそうです。「お前はその鳥を狙っているのとちがうか」と。つまり、そこにとまっている鳥を狙って、そのまままっすぐに鳥のところへトリモチを持っていった場合には、鳥はまことに簡単にサッと枝から離れてトリモチの先から逃げる。だから絶対にとれないというのです。「じゃ、お父さんは?」「よく見ろ、ほら俺のやるのを見てろ」。父親は、木の枝ぶり、風の吹き方を見て、そしてガサガサと近づけば鳥は必ずこの方向へ飛び出すであろうという方向に竿を持っていくのだそうです。市村氏は、貧乏な農家の子に生まれて、日本の一流大実業家に育った有名な方ですが、その大実業家に育つための原理、極意、それを少年時代に父親から小鳥の問題になぞらえて教えられたそうです。「その鳥を狙うな」と。

しかるにわが国の多くの経営者を見ておると、「あっ、あいつはあれでもうけている。じゃ俺も」とこうやる。馬鹿げています。「その鳥を狙うな」とは逆です。そうではなく、皆さん方は国民経済をよりよく調べて、そして「国民経済はこっちへ向いているんだな。そうか、そうするとこういう需要が主に増えてくるのだな。不景気になってもこういう需要だけは落ちないな。そうか、それでは俺はそこに向けてトリモチのついた竿を突き出すぞ。そうすれば百発百中だ」と。つまり、その鳥を狙ってはいかんというこの市村氏の父親の教えというものは、今日の転換期に立つ我が国の経営者にとっても、重大な教訓と考えます。・・・

この書籍は、TKCの飯塚毅名誉会長が1981年に出版された「会計人の原点」という本の中のP150に書いてある「説得力」という項目の内容です。

なんと22年前の書籍ですが、現在の経済状況にぴったりの教訓であります。

ぜひ、その鳥を狙わない経営を心掛けたてものです。そのためにはトリモチの竿のだす方向を定めるための原理・極意を極めなければならないわけですね。

2003/ 4/ 2(水)晴れ

『常に、なんでだろう〜の精神で』

うららかな季節となってきました。東京ではサクラが五分咲きというニュースが流れてくる今日この頃です。

「お笑いコンビ「テツandトモ」のなんでだろう〜」のフレーズがうけています。今年大ブレーク必至のコンビは「紅白出たいですね〜」と早くも年末に名乗り!?をあげているとか。

http://www.tetsu-tomo.com/

 「テツandトモ」は98年、友人の結婚式の余興で歌ったのが現在の所属事務所の社長の目に留まり結成。テツは演歌歌手志望、トモは役者志望だったとのこと。デビュー時は「歌うボキャブラ天国」などに出演したそうですが、いまいち売れず。その後「談志と爆笑問題の芸能大全集」「笑点」などでお笑いの力をつけ、昨年は「花形演芸会金賞(平成13年度)」なども受賞したそうであります。

昔、「なんでそうなるの」という言葉もはやったことがありました。

以前、このコーナーで書いた記憶がありますが、たしかミネックラムダの創業者であった斑尾社長は、社員に対し、なぜ、なぜ、なぜ、なぜ、なぜ、となぜを5回繰り返して問題の本質を考えろというような育て方をされて成功したとの話を聞いたことがあります(寄i塾でした)。

私のこだわりの一つがこの「なんでだろう・なぜ・なんで」であります。

業務において、ほとんどの事柄において、その制度あるいは存在等についての意義があるわけで、その意義を「なんでだろう」という疑問符を常にもって行動するとより前向きな成果が得られる仕事につながるのではないかと痛感している次第です。

物事は、慣れてしまうと、その行動についての疑問をもたなくなるもの。時には、疑問符をつけてみて考えることも必要ではないでしようか・・・。

 

話は変わります。

本日、午後午後1時30分より加茂商工会議所会議室において、当事務所主催のセミナーを開催します。テーマは「経営理念の探求・そして古典に学ぶ」です。講師は東京のハートランド総研所長 佐々木直氏。参加費は無料。どなたでも大歓迎です。ふるってご参加を。

・・・「最高の善とは水の如きものをいう。水は万物を助けながらも自己を主張せず、誰しも嫌う低き低きへとくだる。だから道に似ているといってもよい。水は、それは、位する所は、低い。心は、深く静かである。あたえるに、わけへだれがない。言動に、いつわりがない。おさまるべきときには、必ずおさまる。働きは無理がない。時に従って、変転流転して窮まることがない。水と同様に、自己を主張せぬもののみが、自在な能力を得るのである」・・・

上記は本日のセミナーのレジュメの一部です。続きはぜひ、会場で。

2003/ 4/ 1(火)晴れ

平成15年度税制改正案が国会で成立!!

28日に、参議院本会議において、与党3党などの賛成多数によって平成15年度税制改正の関連法案が可決・成立しました。

以前からお伝えしているとおり、これによって、30万円未満の少額減価償却資産の全額損金算入、IT投資減税、配偶者特別控除の見直し、相続税・贈与税の改革、消費税の改革、発泡酒など一部酒類の増税、たばこ税の引上げなどが行われます。

なお成立した同法は、平成15年3月31日に公布され、別段の定めのあるものを除き、同年4月1日に施行されます。

外形標準課税の創設などについては、「地方税法等の一部を改正する法律案」が、24日の参議院本会議において、可決・成立していますので、同様に実施されます。

 

話は変わります。今日から4月。日経新聞の最終ページの「私の履歴書」は、今日からイトーヨーカ堂名誉会長の伊藤雅俊氏の連載開始です。第1回目の今日は、「商人堂の基本は誠実さ」。

反省を込めて一商人の昭和史を振替ってみると書かれておりますが、80年近い人生で身に染みついた思いは日々新たに革新の度を増していると述べています。

・・・・それは、お客様は来てくださらないもの、お取引先は売ってくださらないもの、銀行は貸してくださらないもの、という商売の基本である。だからこそ、一番大切なのは信用であり、信用の担保はお金や物ではなく人間としての誠実さ、まじめさ、そして何より真摯である、いうことだ。・・・・

今月末30日までの残り29回の連載が楽しみであります。