お客様が先、利益が後・・・という理念経営でタクシー会社を経営され、9割以上の会社が赤字という業界で業績好調のタクシー会社・中央タクシー株式会社(長野市)の講演を6日にお聞きする機会がありました。

7月にテレビ番組のカンブリア宮殿で取り上げられたり、アンビリバボーでも今月5日に放送されたほど。

今回の講演のテーマは、『お客様が感動し社員が躍動する会社づくり』。

講師は中央タクシーの宇都宮恒久氏。

次はその感動のエピソードです。

・空港まで行こうとしていたお客様を、事故渋滞でルート変更を余儀なくされたたため最寄りの電車駅で降車していただき、一緒に電車に乗って空港まで誘導。

・寒い時期に東京から長野に来たお客さんの子供にわざわざ靴下を衣料品店で購入して届ける。

・タクシーに乗り込む前に財布をなくしたお客さんに、財布を探して届ける。

・電動車椅子をタクシーに載せるために1時間かけて解体し、移動先で組み立てた乗務員。

・パスポートや財布を忘れたお客様に後から追いかけて届けた。

・震災時、成田に12時間遅れの飛行機を待っていたいたこと。

・空港に向かっていたが渋滞等に巻き込まれ登場する予定の飛行機に乗り遅れた乗客に対し、最高のホテルを手配し翌日の飛行機代を負担した。

これらの事例も特別なことではなく、当たり前のように従業員はお客様重視の仕事を誇りを持って行い、毎日のように感謝の手紙や、言葉をもらっているとのこと。

・この人がいて本当に助かります・・・・

・心配りある中央タクシーに乗って幸せ・・・・

・中央タクシーの方はとっても心配りしてくれますので乗っていて幸せを感じます・・・・

・残り少ない命に幸せをくれてありがとうね、中央さん・・・・

良い人間関係・良い社風で、指示命令ではなく社風で仕事をするのが当たり前となっているとのこと。

現在の車の台数は次の通り。
   ジャンボタクシー 70台
   タクシー     45台

タクシー業界の離職率は30パーセントが平均だそうですが、なんと中央タクシーは2パーセント。

目標設定無し、ノルマ無し、数字の管理無しで、業界平均一台あたりの売上げ50万円以下といわれているところ、中央タクシーは120万円の売上げ。

『お客様が先、利益は後』 (クロネコ 小倉昌夫)

『先義後利』(荀子 前275年)

信義に沿っていれば成功する・・・

中央タクシーの理念を物語風につくられた従業員の行動規範となっている憲章があるとのこと。

その文章は次の通り。

【 憲章 】
我々は長野市民の市民生活にとって必要不可欠であり、さらに交通弱者・高齢者にとってなくてはならない存在となる。
私たちが接することによって「生きる勇気」が湧き「幸せ」を感じ「親切」の素晴らしさを知って下さる多くの方々がいらっしゃる。私たちは、お客様にとっていつまでもこのうえなくなくてはならない人として在り続けこの人がいてくれて本当に助かりますと思わず涙とともに喜んでいただける。我社はそんな人々によってのみ構成されている会社です。

 

思わず、リッツカールトンの感動のサービスを思い出してしまいました。

学びの多いセミナー、感謝・感謝でありました。

 

http://www.youtube.com/watch?v=0fnEQNAvDoc

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