今日も、昨日に続き蒸し暑い1日になりそうな天気であります。
連日、県内の金融機関の決算が新聞に掲載されています。
先日、あるコンサルタントの方と会話した際に、企業経営においての金融機関借入の是非の話題に。
その方曰く、『企業経営は無借金経営でなければならず、借入は悪だ、とすると、銀行の存続はあり得ない』と。
まさに企業経営は、十分な自己資金があれば借入金は必要ありません。
本来は、何年かかけて利益を稼ぎだして、その利益を蓄積した自己資金で運転資金や設備投資の資金調達をする「無借金経営」が望ましいというのは間違いない事実であります。
しかし、新規に事業を始める場合や事業拡大や新規事業に進出する場合などには、無借金経営を続けるのが難しいケースも多々あります。
これらの場合において、その経営者の新規事業や事業拡大及び新たな事業に対する資金計画が実現可能性が高ければそれを実現するための良き協力者として上手に金融機関等からの融資を受けるのも方法の一つであります。
いざ、金融機関から融資が実行されると、金融機関はその融資が滞りなく返済できるかを当然定期的に決算書などでチェックするというもの。
このチェックが、自社の経営についての大事な支援行為と考えれば最高のサービスであります。
これらの点からすると、逆に無借金経営は第3者からのチェックやアドバイスが希薄になりやすく、気がついたら事業が縮小傾向になって経営が傾く原因になることも考えられます(現実にこのようなケースは存在しています)。
逆に言えば、適度(返済可能)の銀行借入金は、企業を永続発展させるには必要不可欠のもともいっても過言ではないようです。
銀行借入に伴って支払う利息を自社に対する経営コンサルタント料と捉え、その融資を受けている銀行からいろいろな経営アドバイスをもらうくらいの前向きな経営が必要なのではないでしょうか。
要は、守りの経営ではなく前向きな経営、本気の経営が昨今の経済環境下の中で生き残る企業になるのか、消滅する企業になるのかの分かれ目のような気がいたします。
物事の事象を「他責」にしてしまうことなく、全ての事柄をチャンスと捉え活かすことがまさに「本気」の経営となり勝ち残る企業となると確信いたします。
それが、現在働いてもらっている社員の雇用を守るという事柄についても大事なコンセプトとなり、かつ経営者の責任なのでは・・・。
まさに今、全ての経営者に「本気度」が試されているときであります。
業績不振の原因を人のせいや環境のせいにするのではなく。
そして、素直さが問われているときであります。
これらをいつ気づくかが全てのようであります。
あの“ゆでガエル”理論のようにになる前に。
ちなみに、ゆでガエル理論とは、次のような話です。
・・・熱いお湯にカエルを入れると驚いて飛び跳ねる。ところが常温の水にいれ、徐々に熱していくとその水温に慣れていく。そして熱湯になったときには、もはや跳躍する力を失い飛び上がることができずにゆで上がってしまう・・・
本気経営を行い、金融機関を自社の永続発展のために上手に利用したいものであります。
幸いにして、当事務所のお客様企業は、前向きの経営者の方ばかりであります。
毎日、お客様企業を訪問させていただき、元氣を与えているつもりが逆に元氣をもらうことも多々。
昨日もまさにそうでありました。
うれしい限りであります。
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