リオオリンピックでの選手の活躍。

本当に感動的ですね。

柔道の男子73キロ級で、五輪初出場の大野将平選手が、日本柔道男子に08年北京五輪以来となる2大会ぶりの金メダルをもたらしました。

しかし、大野選手は、畳を降りるまでガッツポーズどころか、表情ひとつ変えず厳しい顔をしたまま、深々と礼をして、対戦相手のオルジョフと握手で健闘を讃えあったとのこと。

その喜びを表さなかった理由が、ネットで伝えられていましたので紹介いたします。

・・・やっと表情がほころんだのは畳を降りて担当の金丸雄介コーチの顔を見た瞬間。寄せ書きされた日の丸を手渡されると、それをまとって場内を少しだけ歩いた。
  
過去に金メダル獲得の瞬間に、先輩たちは様々なパフォーマンスで喜びを表現してきた。

吉田秀彦の両手で天を突くポーズは印象的だったし、天理大の大先輩となる野村忠宏も、3連覇目は、畳に寝たまま両手を挙げた。

なぜ、大野は、パフォーマンスどころか、笑わなかったのだろう。

「相手がいますから。しっかりと冷静に礼をして降りようと」

柔道は、スポーツであり、武道である。

そこには礼に始まり、礼に終わるという精神がある。

勝負ごとには勝者がいれば敗者もいる。

礼で終わる意味には、敗者を侮辱しない、という武道の精神がこめられている。

日本人の持つ思いやりと尊厳の心。

イチローは、絶対に派手な所作をしない。

サッカーの女子ワールドカップで優勝したなでしこジャパンの宮間あやは、勝利の瞬間、敗れたアメリカチームに駆け寄った。

美しい日本人の姿、柔の道を大野が、リオ五輪の畳の上で体現したのである。

だから礼が終わるまで笑わず、派手なアクションもとらなかった。

試合後、大野は言った。

「柔道の素晴らしさ、美しさ、強さを伝えられたと思う」・・・

素晴らしいですね。

相手を思いやる気持ち、尊厳の心!

大野選手に心から拍手を送りたいですね。

本当におめでとうございます。

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