おはようございます。
新しい週の始まりです。
昨日の県内は、今季最低の気温となったところも。
インフルエンザにはくれぐれも気をつけたいものです。
また、新型コロナウイルスの感染者は継続的に発生しています。
今後も感染症予防対策をしっかりと行い充実した週にしたいものですね。
今月の日経新聞最終ページ「私の履歴書」は、東急会長の野本弘文さんです。
野本さんは、バブル崩壊後に長らく足踏みしていた東急グループの反転攻勢を推し進めた辣腕経営者とのこと。
二子玉川などの沿線開発をはじめ、新宿に昨年開業した東急歌舞伎町タワーといった多彩な事業展開を指揮された実績の持ち主。
思い通りにいかないことの連続でも、志を捨てず、楽天的に生きてきた経営者の半生を30回にわたって綴られるとのことで、本日4日は、その4回目の掲載です。
今日は「家業通じ商売の基本学ぶ」です。
家業を手伝っていた際の失敗の話が掲載されています。
・・・中学生のころ自転車で配達しているときに転び、ビール瓶を3本割ってしまった。損失を取り戻すために「3本をどこかで売ってくるよ」というと、父から「20本売らないと元は取れないぞ」と言われた。最初は「なぜ20本も?」と納得できなかったが、販売単価と仕入れ原価、そして利益という商売の基本となる計算を教えてもらった。ビールという商品の利益率の低さもよく分かった・・・
3本の利益の損失だけでなく、仕入れ原価も取り戻すには20本を売り上げなければ取り戻せないという学びを中学生のときにすでに体感されていたとのこと。
さらに、
・・・母親もいつも店にいてお客の対応をしていた。入店したお客がどの商品を買うのか、よく私と当てっこをした。母の正解が圧倒的に多いのを不思議に思って「なんでそんなに当たるの」と聞いてみた。母は笑って「よく見ていれば分かるよ」という。お客様が入店して最初に立ち止まったものは何か、長く見ているもの、比較しているものは何か。観察すると分かってくるという・・・
とも。
消費者が商品を購入するまでの過程を示したAIDMA(アイドマ)の法則といったマーケティング理論に通じるものがあると述べています。
顧客対応でとても大切なことは、あらゆるひとに同じように接すること。
地位の高い人、そうでないひとも分け隔てなくお客様として扱う両親を見て育ったとのこと。
働くことの原点を家業から学ばれたようです。
次回以降が楽しみです。
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