先日の日経新聞に、新刊本の広告として掲載されていた書籍を当日のうちにネットで発注。
先日、届いたところです。
その書籍は、「粗利至上主義」。
著者は、中西 宏一さん。
赤字経営から脱却する最もシンプルな方法として具体的に書かれています。
はじめに・・というページに、
売上をのばすことは、一見、利益を増えすことに直結するように思えます。しかし、必ずしも売上を増えたからといって利益も増えるとは限りません。
それにもかかわらず、売上さえ増やせば自然と経営は上向くと考えている「売上至上主義」に陥った経営者がたくさんいます。そうした経営者は「○○年でに、売上10億円達成」などの目標を掲げ、営業社員に対しても売上を基準として業績評価を行い、売上をのばせない社員には「とにかく売ってこい」とはっぱをかけます。特に業績が低迷し、赤字に陥ってしまっているような会社においてはその傾向が強く見られます。
しかし、残念ながら売上至上主義では会社の経営状態を改善させることは不可能だというのが私の意見です。むしろ経営不振の状態で売上を増やそうと焦っても従業員は疲弊し、やる気をなくして逆に売上が下がってしまうといった悪循環に陥ります。
そこで、私が提案しているのが、売上ではなく粗利益をすべての経営目標として設定する、いわば「あり利至上主義」ともいえる考え方です・・・・と、書かれています。
「粗利にフォース化する重要性」をもっと多くの経営者に知ってもらいたいと言うのが著者の思いと書かれています。
“儲かっている会社には理由があります。次はあなたの会社がもうける番です。”とも。
第1章は、 企業を倒産の危機に陥れる“売上至上主義”の経営者たち(企業倒産が急増している;会社を危機にさらす“売上至上主義”とは など)
第2章は、 売上増を目指すな!業績を改善させたければ粗利だけ見ろ!(売上至上主義から粗利至上主義へ;粗利至上主義への疑問に答える など)
第3章は、 1年で赤字経営から脱却する!徹底的に粗利を追求した業績改善の具体策(粗利の目標を定める―粗利目標額は、損益計算書をさかのぼって求める;粗利の現状を常に把握する―粗利の現状は、2つのツールで確認する など)
第4章は、 コロナ禍、材料の高騰、人材不足…逆境をものともせずに業績を改善させた5つのケーススタディ(コロナ禍で仕事が激減!売上が下がるも黒字を確保し続けた工務店;ピンチをチャンスに!材料高にもかかわらず過去最大の利益を上げた住宅会社 など)
第5章は、 外部環境が変化しても経営の本質は変わらない 粗利だけに集中することが、時代を超えて生き残るカギ(他業種から2年遅れて危機が訪れる建設業界;コロナ禍での大盤振る舞い など)
という構成となっています。
本書は、おすすめの一冊です(税込み990円)。
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