28日の藤井聡太七段の快進撃は、素晴らしいの一言ですね。
メディアでは400年に一人の天才とも。
将棋の田中寅彦九段が、29日の「ひるおび」に生出演し「コンピューター選手権で優勝したソフトが読むと最善手。それを23分で指した。それを彼は本能で分かってる。人間のレベルじゃなく、コンピューターの先のレベルをウロウロしてるのかな、と。それを私は感動しました。ミュータントですね。どこまで強くなっていくのか。成長過程でこれです」と人間離れした藤井七段の将棋脳に感服していた・・・と、ヤフーニュースに書かれていました。
将棋の杉本昌隆八段も、「自分のプレゼントしたものを着てタイトル戦を戦ってくれるというのは感無量」と。
「タイトル戦は全部終わったときに初めて勝ちか負けかがわかる」と話し、昼食休憩前の42手目、藤井七段が指した△5四金について「金の下に歩というのはありえない感覚で、これで戦えるという判断は素晴らしかった」と杉本八段はキッパリ。
さらに杉本八段は、ありえない組み合わせと前置きし、「料理に例えると、みそ汁を作るときにバナナだとかトマトとかチョコレートとか全部入れたような感じ」と語り、「ひどい将棋だなと一瞬思ってしまうぐらい。10年前の藤井だったら多分注意したと思う。『やっちゃだめだよ(田舎に帰れ)』と。でも、いまだったら良い作戦だねって」と藤井七段の奇策を褒めたたえておられた記事の内容が印象的でした。
心理学の専門家から見た、藤井七段の強さのポイントは次の3つにあるそうです。
第1
「視線」
藤井七段は「目で自分の世界を守っている感じがする。私たちも集中して考えたい時に、目を閉じて思い浮かべたりする。時に目を閉じたり、目を大きく開けずに自分の世界を守りつつ、将棋に集中する世界を作っているのではないか」と。
これは、目から入る情報を制限して外界からの脳への影響を減らすことで、思考を守ろうとする行為なのだとか。
第2
「姿勢」
「戦況が緊迫してくると、ぐーっと姿勢、体勢を前に寄せて、将棋により集中できる、視界をあえて狭くすることを自然とやっている」と。
将棋以外の情報を排除することを、対局中の姿勢の変化でも行っているとのこと。
第3
「仕草」
「感情の起伏、動きがあまり見えないように思えるが、よく見てみると緊張していたり、迷っていたり、あるいはコンセントレーションがより高まっているように見られる瞬間がある。口元に手を当てたり、扇子を触ったり、身体を軽く揺するなど、ある種ルーティン的な仕草によって、落ち着きや自分のペースを取り戻しているのでは」と。
難解な局面でも同じ仕草をすることで、慌てることなく力を引き出している可能性があるとのこと。
視線・姿勢・仕草・・・。
対局後のコメントにも常に相手への気遣いが伺えますね。
大いに学びたいと感じた次第です。
藤井七段の今後のさらなる快進撃を期待したいと思います。
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