昨日、お客様企業の月次決算書をながめていて、利益が出ているのに現預金が増えていない。
増えているどころか、減っている・・・。
そこで、現金預金以外の何かの科目がふえているのでは?
また、負債の科目で減っているものヶあるのでは?
答えは、売掛金の増と買掛金の減。
売上が上がったのに回収が遅れている・・・。
それだけでなく、仕入代金の支払は逆に早くなっている・・・。
献金預金が減って当たり前であります。
「稲盛和夫の実学 経営と会計」の一節を思い出しました。
早速本をさがしてみたところ、ありました。
・・・ずいぶん前になるが、私も期末の決算報告を終えた経理部長に対して、「儲かったお金はどこにあるのか」と尋ねたことがある。彼は、「利益は売掛金や在庫、また設備など、様々なものに形を変えているので、簡単明瞭にどこにあるとはいえるものではない」と答えた。・・・
・・・「配当をするお金がなくて、わざわざ銀行から借りてくるというのでは、儲かったと言えるだろうか?」と尋ねた。経理部長は、「はい、それでも儲かったと言うのです」と答えた・・・
利益が上がっても現預金が減っては、まさに本当に儲かったといえるのと疑問となるのは当然の話ですよね。
自社のお金の流れを利益以上に把握することが永続発展の根源ですよね・・・。
P/L(損益計算書)は大事ですが、それと同等以上にB/S(貸借対照表)を注視する必要があるというもものですよね。
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