6月10日(月)の日経新聞夕刊掲載の記事からです。
『心の玉手箱』というコラム欄に、ジャパネットたかた社長 高田明氏が語っていました・・・。
・・・本を書かないのかとよく聞かれるが、まだその時期ではないと思っている。もし自伝を出す時が来たら、タイトルは決めている。『60秒にかける人生』だ。今も毎日テレビカメラの前に立つ。商品の紹介で一番短い場合、かける時間は60秒。このわずかな時間で、会社の理念と商品の魅力を伝えられるかどうか。これが勝負のカギだ・・・
・・・25歳で会社勤めをやめ、長崎に戻って家業の写真屋を手伝い始めた。27歳で結婚、30歳の時、佐世保に支店として開いたカメラ店がジャパネットたかたの原点だ。
大売り出しの時、NBC長崎放送のラジオカーに来てもらい、宣伝をしていた。これをきっかけにラジオ番組でカメラを紹介したところ、わずか5分で50台も売れた。
「これだ」と思った私はラジオショッピングを急拡大する。年数回だった当初計画は月1回に、やがて週1回にと増えていく。長崎だけでなく、福岡、熊本など九州全域、関西や関東の放送局にも自ら足を運び、ラジオショッピングでカバーする範囲を広げていった。
40度の熱を出した時も、店舗2階の自宅で布団にくるまり、ラジオのマイクに向かった。1~2年かけて、エリアは北海道まで広がり、その後ラジオショッピングの売り上げは年間90億円になった・・・
・・・あれから二十余年、佐世保のスタジオから毎日、ラジオ、テレビショッピングの番組を発信し、このほど東京・六本木にテレビスタジオを開設した。売り上げは年間1700億円を超えたが、この2年間で売り上げは600億円も落ち込んだ。家電業界全体が不況の波にのみ込まれた・・・
600億円の落ち込みということは、なんと35%強の売上減。
高田社長は、今期、過去最高益を更新できなければ社長を辞める、と宣言したのだとか。
有言実行で退路遮断するという行動は、すごいのひとことですね。
ぜひ、『60秒にかける人生』というタイトルの本の出版を待ち望みたいと思います。
高田社長は、1948年生まれと言うことですので、今年65歳。
まだまだ、活躍していただきたいですね・・・。
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