最近、読んだ本で、なるほどと思った内容を紹介します。
その本のタイトルは「幸福学×経営学 次世代日本型組織が世界を変える」。
第1節の“知っておくべき幸福学の基本”からです。
何が人を幸せにするのかという問い・・・・。
幸せには、「主観的な幸福感が長続きしない短期スパンの幸せ」と、「長続きする長期スパンの幸せ」があるそうです。
「地位財」は、短期スパン・・・
「非地位財」は、長期スパン・・・
の幸せをもたらすことが明らかになったのだとか。
地位財・非地位財の「地位」とは、自分が他人と比べてどのようなポジションにいるかという意味での地位で、「カネ、モノ、社会的地位」など、それを他人より多く所有していることによって満足を得る財のことを「地位財」と呼ぶそうです。
確かに給与が上がるとうれしいし、人よりもたくさん上がると余計にうれしいものですよね。
しかし、出世や増収といった地位財がもたらす喜びはその時限りで思いのほか長続きしないから虚しい・・。
虚しいからこそすぐにもっともっとと求めてしまう・・・。
これはいくら働いて稼いでも、どれだけ転職してキャリアアップを図っても、人生の幸せというゴールにはたどり着けないもの。
「カネ・モノ・肩書きなどの地位財」を目指して物質的にリッチになればなるほど、人生の一瞬一瞬がもっと楽しくなるかというと、じつはそうでない・・・。
企業でも同じことが起こっているのではとこの著者は投げかけています。
企業は本来、社員を始め、あらゆるステークホルダーを幸せにするために存在するはずなのに、「儲からなれければ幸せにしたくても出来ない」と利益の確保を追求するあまり、どれだけ儲かっても、肝心の働く人々が満たされないという本末転倒に陥っているのではないでしょうか・・・と。
一方、他人や周囲との比較と関係なく喜びが得られるものを「非地位財」と呼び、地位財と違い、それらを要因とする幸福感はより確かで、長続きする特徴があるとか。
人生の幸せは、「幸せの4つの因子」を満たすことによって得られることが明らかになったそうです。
その幸せの4つの因子は、
第1因子・・・「やってみよう!」因子
第2因子・・・「ありがとう!」因子
第3因子・・・「なんとかなる!」因子
第4因子・・・「ありのままに!」因子
幸せな社員は、会社に何をもたらすのでしょうか、
働く人の幸せのために、会社は何が出来るのでしょうか、
という問いかけが!
最後に、「幸福度の高い社員ほど創造性が高い、欠勤率が低い、仕事の効率がいい、同僚のサポートを惜しまない」といった傾向が、アメリカの研究で明らかになっているのだとか。
「非地位財による幸せ」で、幸せを長続きさせたいものですね!!!
「4つの幸せの因子」を意識しながら。
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