岡山市の「中国食品工業」という海産物加工販売会社が約8億7500万円の負債をかかえて破産したと読売新聞は伝えています。
この会社の社名は『中国地方で一番』という決意で付けたとのことですが、中国産食品問題のあおりを受けたのが倒産の原因のようです。
1948年創業で、つくだ煮や海産珍味を製造、販売し、ピーク時の2000年には、13億円5400万円の売り上げがあったそうですが、ここ数年の取引先の経営不振や原材料費値上げなどで、業績が悪化。さらに今年に入り、週刊誌に中国食品が危ないという特集記事が載って以降抗議や問い合わせが増え取引先からも社名をかえないと取引を打ち切ると迫られたそうですが、それが引き金となりスーパーなどとの取引が減少。この2か月の売上高は前年同期の15〜20%減となっていたとか。単なるとばっちりと見ていたのが甘かったと会社経営者は話しているようです。実際には売上のうちで中国産は全体の4割だったそうです。
そこで問題。
では、この会社は取引先が言うように社名を変更したら倒産しないで済んだのか・・・。
現実社名変更には多額の費用も。また、変更後の会社の実績や信頼度の維持は可能かもきになるところです。
いずれにしても、会社の規模の大小に関係なく会社のトップはタイムリーで適切な判断を行わなければならないというのが企業経営の基本・・・。
消費者は、敏感になりすぎ必ず商品の裏ラベルを見て、原産地表示に中国という文字は入っていないかと探すくらい神経質になってしまっているというのが現実。それに対してどう対処するのかが今回の対処すべき課題であります。
それにしても、子供の頃、どうして本州西部の5県を「中国地方」と言うのだろうと疑問に抱いたものです。中国というとどっちの中国を言っているのだろうと子供ながらに混乱したことを覚えています。
最近はカタカナの会社も増えてきましたが、「名は体をあらわす」というとおり、起業しようとする際に社名を決めるときには、事業内容をイメージできるものとか、事業のコンセプトをイメージできるものが好ましいといわれています。
これから起業する際は十分時間をかけて決定すべき事項の一つであることには間違いないところであります。
私の身内も勤めているあの「三洋電機」は、太平洋、大西洋、インド洋の3つの洋という意味で、これらにつながる世界を相手に、人間・技術・サービスを三本柱とする事業方針からだというのは有名な話ですね。
ネットで検索したら社名の由来を紹介しているサイトがありましたので参考まで・・・・
http://www.usiwakamaru.or.jp/~doraemon/jyuku/syamei.htm
http://kigyo.aluku.net/

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