本日19日、金融庁は、ホームページにて、平成20年度(20年8月〜21年9月)の検査基本方針を発表しています。
http://www.fsa.go.jp/news/20/20080819-2.pdf
この方針の中で、金融庁は金融機関の中小企業への資金供給に向けた態勢整備について、金融検査マニュアル別冊の趣旨を踏まえた融資態勢となっているかどうかを特に重視し、中小企業に対する金融仲介機能の十全なる発揮を促すようです。
その際特に、『融資先の赤字や債務超過、貸出条件の変更といった事実のみで判断するのではなく、経営・財務の特性等を十分に踏まえた上で融資判断・リスク管理を行っているかに注目』すると書かれています。
また、『不動産担保や個人保証に過度に依存せずに事業価値を見極める』融資手法など、中小企業に適した資金供給手法の取組事例については、積極的に評価し、金融検査評定にも明確に反映させるとしています。
要は、金融機関の中小企業への貸しぶりを防ぐために、地域金融機関の融資体制を重点的に検査するという方針のようです。
具体的な検査先は、信用金庫・信用組合がダントツで175件となっています。
経営計画を定め、それに向かって努力している中小企業(たとえ現在が赤字決算となっていても)にとっては金融支援についての朗報であります。
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