先日いただいたセミナー資料の中に、なるほどと思うような事柄が書かれていたので紹介いたします。
それは、「仕方がない」と言う言葉について。
以下紹介いたします。
・・・最近「仕方がない」という言葉が妙に気になっている。
「仕方がない」、「しょうがない」、「やむを得ない」、いずれも同義語であり、決して容認できる状態ではないけれど、これ以上の手段や方法がないからあきらめるしかない、観念したということである。
私たちは、この「仕方がない」という一言で、不容易に物事を片付けてしまうことがあるが、この場合、「仕方がない」と言う言葉は明らかに“敗者の言葉”である。
私が、「仕方がない」という言葉が妙に気になったのは、以前に経営学で学んだ次のような“敗者の言い分”を思い出したからだ。
①敗者は、最初から不可能だと言い訳と逃げ道を考える。
②敗者は、他人を信用しない。
③敗者は、常に困難な仕事から逃げる。
④敗者は、後へ後へと判断、決断を遅らせる。
⑤敗者は、自分の長所で攻撃せず、短所で攻撃する。
⑥敗者は、自分が間違っていると気づいても改めない。
⑦敗者は、真の敵が己の心の内にあることを知らない。
⑧敗者は、努力に逃げ込み、成果に厳しくない。
つまり、万策尽きたというよりは、「仕方ない」が先にありきが、敗者がつかう「仕方ない」の意味合いであると考える。
いやな現実から目をそらし、真の原因をつきとめようとはしない。原因はつねに自分の外にあり、どうしようもないと思いこんでいる。
逆に、「仕方ない」という言葉を極力使わないでいいように、戦う前に万全の準備を整えているのが勝者である。
しかも、勝者のつかう「仕方ない」 という言葉は、必ず「それがだめなら、他の方法を考えよう」という意味合いを含んでいることを忘れてはならない・・・
・・・しかし、私たちは「万策尽きた、仕方ない」と思ったとき、まさに「自分の殻を打ち破るチャンスが到来した」と考えるべきではないだろうか。
「仕方ない」を“敗者の言葉”としてではなく、転じて“勝者の言葉”としたい・・・
まさに、『ピンチはチャンス』と考え、『だからどうするのか』という観点で物事を直視し行動に移すことが一番大事な事柄なのではないでしょうか。
特に、⑧の「敗者は、努力に逃げ込み、成果に厳しくない」は、勤勉ゆえの現象であります。
勤勉は当然大事なことですが、儲からない仕組みでいくら勤勉に仕事をいくらしても儲からないわけで、せっかく努力するならばその仕組みを構築することに目をそむけず行動することが、企業の永続発展があると考えます。
目標経営の必要性を再確認したところであります。
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