昨日の活学塾に参加いただいた皆様、大変お疲れ様でした。
「1」古典を学ぶ
    ↓
「2」多くの気づきが得られる
  ①人として正しいあり方
  ②物の見方・考え方の原理原則
    ↓
「3」経営者の意識が変わる
  ①質素に謙虚に反省する
  ②自らにブレーキがかけられる
    ↓
「4」業績が着実に上がっていく
と言う講師の佐々木先生から古典を学ぶ意義について改めて解説を頂いてからのスタートでありました。
企業の目的は永続発展であり、それは①経済的側面と②社会的側面からなるとも。
昨日の活学塾にて、講師の佐々木直先生が話された「その鳥を狙うな」という話が、原点の会で輪読させていただいている飯塚毅TKC名誉会長著「会計人の原点」の116ページに次のように紹介されています。
・・・皆さんもご存知とおもいますが、市村清氏が、株式会社リコーという会社をつくった。
大きな会社を作ったあの市村氏が、帝国ホテルで、講演されたとき、私は聞きに行ったことがある。
そのときの題が変わっています。
「その鳥を狙うな」という題なのです。
おかしな演題だと思いましたら、その理由があるのです。
結局、市村清氏が、あの貧乏書生からどうやって何百億かの大企業をつくったかということの秘訣を話したのです。
これは経営者として非常に得るところがあります。
市村清氏は、小さい時に、お父さんに連れられて、よく山へ、鳥をとりに行ったそうです。
で、その場合にお父さんが、釣り竿みたいな長い竿の先に、鳥モチをべったりくっつけたものを、一本作ってくれるんだそうです。
市村氏に「おい、清、お前これ持っていけ」お父さんも一本持っていく。山へ入っていくと、お父さんはぺったり、ぺったり、次から次へと鳥をとるというんです。
市村清氏は、一日、山を駆け回って一羽もとれないで帰ってくるという。「なんだってうちの親父はあのようにうまいんだろう」と。
その時に、その質問をしたら、お父さんがいった。
「清、お前は間違っているんだ。お前は鳥を狙っているんだろう。
だから駄目なんだ。
あの鳥の姿勢、うん、この風向きから見て、鳥は必ずここへくる。
と、こうやるんだ」というんですね。
それで、その鳥が、あの木の揺れ具合、あの風の吹き具合、刺激を受けた場合には鳥は必ずこう逃げる。その先へ鳥もちを持って行っておく、というようにやる。
百発百中だというんです。
つまり、多くの事業者は「あっ、これは儲かっている」となると、儲かるところへスーッと狙っていく。
従って儲けは自分のものにならないのです。
そうではなくて、国民経済の風向きがこうなので、鳥の姿勢はこうなのだから、刺激をうければこう飛び立つと、従って、ここへ鳥モチをもっていけば必ず捕らえることがてきる。
それですよ。
そのためには、皆様には、総合的判断能力と直感力が必要なのです。
その直感力をどう養うのかというのは、さっき申し上げたように、原価が1円もかからないところだけれども、我が国のほとんど大部分の経営者が怠っているところなんです。
直感力を磨くということを怠っているところなんです・・・

鳥をとるには、その鳥を狙ったらとれないという話であります。
私自身も、直感力を磨かなければ・・・

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