全国高校野球選手権大会で優勝した仙台育英。
その仙台育英の須江航監督のコロナ禍を生きる教え子たちへの「青春って、すごく密なので」という言葉で始まったくだりは、感動を呼んでいます。
以下、須江航監督のインタビュー全文がネットに掲載されていました。
――初優勝おめでとうございます。
宮城のみなさん、東北のみなさん、おめでとうございます!
――ゲームセットの瞬間、少し目元をおさえていらっしゃいました。どんな思いですか?
100年、開かなかった扉が開いたので、多くの人の顔が浮かびました。
――宮城のみなさん、東北のみなさんの夢、かないましたね?
準決勝を勝った段階で、本当に東北や宮城のみなさんからたくさんのメッセージをいただいて、本当にアツい思いを感じていたので、それに応えられて何よりです。
――(打順)2巡目に入ったところから、相手の変化球を積極的に振っていったようでしたが、どんな狙いでしたか?
前半は(下関国際の)古賀君もすごい良いピッチングをしてたので、焦りはありませんでしたけど、本当に翻弄(ほんろう)されている感じでした。
でもここまで、宮城大会の1回戦からつちかってきた、今年の選手のできること、自分たちが何をやってきたのか、本当に立ち返って、選手自身がよくやってくれたと思います。
――強力な投手陣5人を擁して、この甲子園でも継投で優勝まで至りましたね?
今日は本当に斎藤(蓉)がよく投げてくれて。でも県大会は投げられない中でみんなでつないできて、つないできて、最後に投げた高橋も、今日投げなかった3人のピッチャーも、スタンドにいる控えのピッチャーも、みんながつないだ継投だと思います。
――今年の3年生は入学した時から、新型コロナウイルスの感染に翻弄されてきました。それを乗り越えての優勝。3年生にどんな言葉をかけたいですか?
入学どころか、多分、おそらく中学校の卒業式もちゃんとできなくて。高校生活っていうのは、僕たち大人が過ごしてきた高校生活とは全く違うんです。
青春って、すごく密なので。
でもそういうことは全部ダメだ、ダメだと言われて。活動してても、どこかでストップがかかって、どこかでいつも止まってしまうような苦しい中で。でも本当にあきらめないでやってくれたこと、でもそれをさせてくれたのは僕たちだけじゃなくて、全国の高校生のみんなが本当にやってくれて。
例えば、今日の下関国際さんもそうですけど、大阪桐蔭さんとか、そういう目標になるチームがあったから、どんな時でも、あきらめないで暗い中でも走っていけたので。
本当に、すべての高校生の努力のたまものが、ただただ、最後、僕たちがここに立ったというだけなので、ぜひ全国の高校生に拍手してもらえたらなと思います。
有り難うございますからではなく、東北の皆さんに対しての“おめでとうございます”から。
東北を背負って野球をさせてもらっていての恩返し。
“青春ってすごく密”という表現で、むしプラスに青春とは密なものなんだというパワーあるフレーズとして。
控えの選手も含めて選手1人ひとりに目配りの言葉。
他のチームへもねぎらいの言葉。
主役はひとりではなくみんな。
全国の高校生に拍手してもらえたらと最後に締めくくられています。
素晴らしいインタビューでしたね。
本日の致知出版『365人の仕事の教科書』は、川勝宣昭さんの“困難は解決策を連れてくる”です。
・向こうから困難さんがやって来る。誰でも困難からは逃げたい。だから君も困難から逃げたいだろう。しかし困難さんから逃げてみろ。困難さんは脇を通り過ぎていくが,ひょっとその背中を見たら,後ろに『解決策』というリュックを背負っているじゃないか。逃げたら解決策も逃げていく・・・
困難から逃げたら,解決策も逃げていくということのようですね。
ピンチや困難から逃げることなく、向き合って解決策を見出したいものものです。
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