本日、当ブログを読んでおられると思われる方から、1月10日のひとりごとについてのコメントを頂きました。
内容は次の通り。
・・・「雪を以って井戸を埋める」という言葉を昔、聞いたことがあります。この四字熟語が担雪埋井とは知りませんでした。いずれにせよ、この所長さんが言っておられるように、無駄なようでもコツコツと努力することが大切だと思います。特に英語や外国語を学ぶ上では特に大切な金言だと思います。この努力を続けた結果、私は英検1級を取り、また最近は通訳ガイドの資格も取得しました。雪で井戸が埋まるはずはありません。しかし・・・、この精神は実を結びます・・・
Kさん、ブログをご覧頂き、またコメントをお送りいただきありがとうございます。
感謝申し上げます。
それにしても、英検1級、通訳ガイドの資格を取得されたなんて素晴らしいですね。
本当におめでとうございます。
さて、その担雪埋井(たんせつまいせい)でありますが、私の解釈とKさんの解釈はちょっと違っております。
雪をかついで井戸を埋める。瞬時に雪は溶けてしまう。決して井戸は埋まらない。全く無駄なことだ。無駄なことなんだがやらないわけにはいかない。
雪で井戸を埋めることは。むりでムダとなることだけれども、やめるわけにはいかないという意味と思いますので、Kさんが資格を取るためにコツコツ努力をこれたことムダのことではなく必ず結果の出ることで、現実に結果が出せた訳です。
そういう意味でニュアンスの違いがあると思います。
いずれにしても、資格を取ることができたのは結果オーライでありますね。
担雪埋井(たんせつまいせい)いついて、TKCの故飯塚名誉会長著書『会計人の原点』49ページ)で次のように述べています。
『雪をかついで井戸を埋める。瞬時に雪は溶けてしまう。決して井戸は埋まらない。全く無駄なことだ。無駄なことなんだがやらないわけにはいかない。
なぜか、おのれの本具する誓願だから。
おのれの生き甲斐であり、それがおのれのあるべき生活なのだから。
職員の錬成とか、関与先の指導を実践するとき、まさに担雪埋井の感を深くすることが多い。
相手側から、恐れ入りましたと敬服される段階までいきたいものである。
白隠禅師の言葉だといわれる。
これがやれないような人物は、禅の世界では大したものじゃないとされる。
会計人の世界も同じですよ。』
『担雪埋井』は、いま、すべきこと、せずにはおれぬことに打ち込めという意味なのではないでしょうか。
相手に対して、1度言ったから無理だ、理解しない相手が悪いと諦めることなく、繰り返し繰り返し発信し正しいこと続けること、相手が理解してくれるかどうかに関係なく。
ムダとなったとしても言わずにはおられない、言い続けなければという意味と解釈しています。
当事務所のお客様に対して、なかなか理解いただけない場合でも正しいことを言い続けることを事務所の大事な位置づけとして捉えています。
目先の結果や見返りを期待しないで接することが大事と考えます。
人財育成も同様。
そんなに人財育成にお金と時間をかけて辞められたらどうするのか?という方がおられますが、“辞められたらどうする”なんて考えていたら人財育成はできるはずがないというものです。
人財育成についても見返りを期待してはできないものなのではないでしょうか。
雪を以って井戸を埋める・・・・。
言い言葉ですね!
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