今日15日で、あのリーマンショックからちょうど1年経過。
世界経済はこの金融危機の反省を活かすことによって持続的な成長を取り戻さなければならない訳でありますが、アメリカ・ウォール街では早くもその反省が薄れようとしているかに見えると、今朝の新聞では伝えています。
昨日届いた業界紙に、もっともだと思う記事が掲載されています。
その記事の筆者は、資金繰りコンサルタントの神尾えいじ氏。
主な内容は、次の通り。
『中小企業が創業して間もないころは、初めて融資を取り組んでくれた銀行に対して、大変な恩義を感じるもの。
融資をしてもらえるかどうか不安でいっぱいのときに、銀行の担当者から融資の応諾の返事を聞いたときのことは、一生忘れらない思い出になり、思わず「この銀行と一生取引していくぞ」と決めたくなる。
しかしながら、会社の規模がある程度大きくなるとひとつの銀行だけで融資取引をして
いるとリスクがあるため、もしその銀行から、融資を断られると倒産に追い込まれる可能性があるから。
かつては 「一行取引の美学」のようなものが存在していたが、金融環境が大きく変化したいま、その美学も「古き良き時代の産物」となってしまった。
逆に中小企業経営においては、複数の銀行といかにうまく付き合うかが経営手腕のひとつとなっている。
一方、銀行の本音も一行取引を望んでいるわけではない。
理由は、まれに銀行都合でどうしても融資を断らなければならない場合があるから。
政府系金融機関を除いて普通の銀行は、民間企業ですから経営方針によって融資の方針も変わるもの。
ある時期には中小企業向けの融資を強化し、ある時期には貸し渋るということがある。
その貸し渋らなければならない時期に、もしも一行取引だと、その企業に対してどのように対応するか大変困ってしまう。
「融資を断る=会社を倒産させる可能性」と考えられるから。
銀行はこのような究極の選択を迫られるような事態になることを避けたいと考えている。
結果として、銀行の本音としては「複数の銀行と上手に取引してほしい」と考えている。』
という内容であります。
創業当初は、当然会社の信用力がないため、新規融資の際、いくつもの金融機関から断られ、最後の最後でようやく融資をしてくれる金融機関に巡り会え、この銀行に対しては一生足を向けて寝られないと思われている中小企業経営者も多いというのが現状でありますが、銀行の立場はそうではないということが現実。
銀行のその場その場の事情により必ずしも引き続き融資ができるという保障はないわけであります。
まさに、銀行の本音としては「複数の銀行と上手に取引してほしい」ということではないのでしょうか。
一行取引の中小企業経営者は、神尾氏の言葉を踏まえて今後の自社の金融機関との取引を考えてみる必要があるようです。
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