自室の本を整理していたら、だいぶ前に購入した書籍に目がとまりました。
その書籍は、大山泰弘さんの書かれた「働く幸せの道」。
実は、大山さの講演を10数年前に東京でお聞きして、感動の余り涙が流したことを昨日の用に覚えています。
その大山さんが書かれた書籍です。
当時大山さんは、日本理化学工業の社長でありました(3年ほど前に86歳でお亡くなりになられました)。
日本理化学工業は、粉の飛ばない衛生無害なダストレスチョークの初の国産化に成功した老舗メーカーです。
本社工場でもある川崎工場は1975年に創業した全国初の心身障害者多数雇用モデル工場となっています。
初めて障害者を雇用したのは1959年だとか。
近隣の養護学校の先生が訪ねて来て、来春卒業予定の生徒を雇ってくれないかと依頼されたのが、そもそもの始まりだったそうで、2回ほどお断りになり、3回目の依頼で引き受けたとのこと。
それまで障害者福祉とは無縁だった大山さんは「彼らの人生に責任を持つことができるだろうか」と躊躇したが、「ほんの少し、働く体験だけでもさせてあげたい」という先生の熱意に動かされ、1週間に限って就業体験を受け入れることにしたのがその理由だとか。
そこで2人の少女が来られたそうですが、真面目な仕事ぶりで、毎日、誰よりも早く出社してきて、休み時間にも手を止めることがないく、驚かされたとのこと。
そして明日は約束の期日を迎えるという日に、現場の従業員たちが集まり、大山会長の机をぐるりと囲こみ、「みんなで『あの子たちを正社員として雇ってください』と私に訴えるんです。そりゃあもう、びっくりしました。『仕事ができない分は、自分たちがフォローする。だから、ここで働かせてやってください』って頭を下げて」言ってこられたそうです。
それがきっかけだったとか。
彼女たちの一生懸命働く姿に、みんなが感動を覚えたのだとのこと。
今では、全社員の3分の2が障害者。
日本理化学工業の敷地の一角には「働く幸せの像」が建てられているそうです。
「人間の4つの幸せ」
人に愛されること
人にほめられること
人の役に立つこと
人から必要とされること
の文字が。
カンブリア宮殿にも取り上げられたとか。
この会社で働く障害者の方々からいろいろな気づきを与えられていただいた次第です。
もう一度、大山さんの講演を聴きたくなった次第です。
さて、本日の致知出版『365人の仕事の教科書』は、原敏郎さんの“ライト兄弟が人類初の空中飛行をできた理由”です。
原俊郎さん航空ジャーナリスト。
全く何もないゼロからすべてを自分で構築していく・・・
・そういう志の局面に立った時、人は無茶苦茶に突き進むのではなく、逆に理性的になり、論理的になり、計画的になるのかもしれない・・・
変化とは志を抱くことであると定義づけています。
変化は必然的に成長を促してくるとのこと。
志を抱きたいものですね。
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