今朝の日経新聞「コメダ 群抜く収益力」という見出し記事からです。
名古屋発祥の喫茶店「コメダ珈琲店」。
なんと店舗数はグループ1000店に達しスターバックスやドトールコーヒーを猛追しているそうです。
ビジネス街でも豊富なメニューで居間でくつろぐような需要を掘り起こせるとして、新橋など都心部を開拓しようとしていると記事は伝えています。
売上高に対して利益が出る水準を示す損益分岐点比率が、29%。
ドトール83%、他の外食も70~90%程度のため、コメダの29%で群を抜いているようです。
コメダの財務的な強みをもたらすのは95%に達するフランチャイズチェーン。
そのため、実態は外食というよりもロイヤルティー収入も得る食品卸に近いそうです。
店舗の建物など固定資産はフランチャイズ側のもので、少ない資産と低いコストが収益力の高さとなっていると記事は分析しています。
コメダの強みは、さらに客単価の高さだとか。
ドトールコーヒーの客単価は約530円、スタバは約570円だったのに対し、コメダは約850円。
コメダの2024年2月期売上収益は前期比12%増の425億円、純利益が8%増の58億円で過去最高を見込んでいるそうです。
営業利益率は外食では異例の20%を超え、自己資本利益率(ROE)も14%と高水準。
コメダは3年後にはグループ1200店を計画しており、今後は人手不足の中の接客教育など、居心地のいい空間を保つためのフランチャイズ支援をおこなうとのこと。
また、コメダに行ってみたくなりました。
損益分岐点比率についてですが、「損益分岐点売上高÷実際の売上高」で算出します。
例えば、損益分岐点比率が100%という場合は、損益分岐点売上高と実際の売上高が一致しており、損失はないが利益も出ていない状態ということになります。
損益分岐点比率が低いほど、売上高が減少しても赤字になりにくい収益構造ということとなるわけですが、損益分析点比率を下げる方法は、売上高を伸ばすか、費用(固定費と変動費)を減少させるかということとなります。
いずれにしても、29%はスゴイですね。
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